「うな丼大臣」野党が更迭要求 総理は拒否「引き続き職務に」(2023年4月26日)
岸田総理の襲撃事件当日、報告を受けた後も「うな丼をしっかり食べた」と発言した谷国家公安委員長(71)。警察を所管する大臣の失言に、野党は「うな丼大臣」と総理に更迭するよう訴えました。
■谷国家公安委員長 会合で失言
警察庁を所管する国家公安委員長から飛び出した「失言」。
立憲民主党・安住国対委員長:「うなぎ?もうちょっと高尚な話で聞いてほしいな」
野党が呆れるなか、国家公安委員長としての資質が問われています。
谷国家公安委員長(25日夜・都内):「うな丼はしっかり食べさせていただきました」
しっかり食べさせていただいたという「うな丼」。食べたのは今月15日、岸田総理大臣が襲撃されたとの報告を受けた直後のことでした。
谷国家公安委員長:「未熟なところがあったという受け止め方をせざるを得ない」
その日、兼務する防災担当大臣として高知県を視察していた谷国家公安委員長。岸田総理が襲撃されたとの報告を受けた時の様子を、25日夜、都内で開かれた自民党議員のパーティーでこう話しました。
谷国家公安委員長(25日夜・都内):「ご紹介いただきました、国家公安委員長であり、防災担当大臣、国土強靭(きょうじん)化担当大臣を仰せつかっております、衆議院議員・谷公一でございます。統一地方選挙の後半戦も無事に終わってほっとしています。ちょうど15日に私は防災担当大臣を兼ねておりますので、南海トラフの視察で高知に日帰りで行っていました。行っていて、四万十でおいしいうな丼を食べられるということで楽しみにしていたんですけど、これから食べようという時に警察庁から電話があって、和歌山で総理に物を投げられたと。そういうことがありまして、ありましたけれど、うどんは、うどんじゃなくて、うな丼はしっかり食べさせていただきました」
一夜明け、谷国家公安委員長、「大変舌足らずだった」と釈明しました。
■「舌足らずだった」谷氏が釈明
谷国家公安委員長:「総理が襲撃されたと、衝撃的なことでしたよね。そういうことと、昼食の話は直接は関係ない。何か、そういう突発的な事件にしっかり対応すべきなのに、緊張感が、大丈夫かなというような誤解と言いますか、それを生みかねないということだと。大変舌足らずと言いますか、適切であったとは言えないと思っています」「(Q.適切ではなかったが撤回はしない)撤回?撤回というか、発言は事実しか言っておりませんので」
谷国家公安委員長は来月行われるG7広島サミットの警備責任者でもあることから、野党は問題視しています。
立憲民主党・安住国対委員長:「ちょっと国家公安委員長として緊張感足りないですね。多分ウケを狙って言った冗談なのかもしれないけども、ちょっとセンスはないですよね」
一方、身内の自民党からは。
自民党・ベテラン議員:「ファーストリアクションできちんと謝罪すればそれで済むんじゃない。なんであんな馬鹿なこと言うんだろうね」
■総理は拒否 「引き続き職務に」
治安対策を担う大臣の失言について岸田総理は…。
立憲民主党・宮口治子議員:「広島サミットを前に、こうした事件に対する危機感も緊張感も感じない人物に要人警護・警備の責任を担わせて良いのでしょうか。うな丼大臣は即刻、更迭して下さい」
岸田総理大臣:「谷大臣にあっては、必要な指示、情報収集を行いながら業務を継続したものと聞いております。引き続き、職務に当たってもらいたいと考えております」
その岸田総理。谷国家公安委員長が所属する自民党二階派の政治資金パーティーに出席。
岸田総理大臣:「岸田内閣においても谷国家公安委員長・防災担当大臣、大変なお力添えを頂いております」
と、持ち上げました。去年8月の内閣改造で当選7回にしてようやく初入閣した谷国家公安委員長。岸田総理は続投させる方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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