邦人ら58人退避も新たに退避希望者が…退避邦人の居場所は「自衛隊拠点」内のなぜ(2023年4月25日)
多くの日本人がスーダン国内から退避する中、いまだ現地に残っている人もいます。最新の状況を整理していきます。
■首都からの退避希望者すべて退避完了
林外務大臣によりますと、これまでにスーダンから退避した日本人とその家族は合わせて58人です。
そのうちの45人は、首都ハルツームから陸路でポートスーダンまで移動。そこから自衛隊の輸送機でジブチに移動しました。
残る13人は、フランスや国際赤十字などの協力を得て、エチオピアやジブチに退避しているということです。
これを受けて岸田文雄総理大臣は、首都ハルツーム市内で退避を希望していた在留邦人の退避がすべて完了したと発表しました。
■退避求める1人 今も南部に
一方で、首都ハルツームから離れた南スーダンとの国境付近に、退避を希望している日本人が1人いるということです。
また、スーダン国民への支援を続けるためでしょうか。退避を希望せずに現地に残ることを選んだ日本人も少人数いるといいます。
日本政府は今後も支援を続けていく方針だということです。
■退避の邦人ら 滑走路となりの「自衛隊拠点に」 なぜ?
ジブチで取材を続ける伊従啓記者に、最新情報を聞きます。
退避された人々は現在、どのように過ごされているのでしょうか?
伊従記者:スーダンから避難された人が到着して、16時間ほどが経ちました。空港職員の話によりますと、自衛隊の拠点の中に滞在しているということです。なぜ自衛隊の拠点が選ばれたかというと、ジブチという場所が、各国の救出救援作戦の一大基地になっている面があります。この作戦実施のため、大勢の人員が送られてきています。例えば、私が来るときの飛行機の隣席の人はドイツ政府の職員で、『調整しに来た』と言っていました。また、私と同じ宿にはフランス軍兵士多数が滞在しています。ジブチは小さい町で、ホテルもたくさんはないところに、各国から大勢の人が入っているため、宿が不足しているということです。日本の避難者には残念なことですが、自衛隊の拠点は滑走路のすぐ隣にあるため、騒音というのは多少煩わしいのではと思われます。
中の様子は、到着直後はさすがに疲れた表情を見せる人が多かったということです。ですが、作戦に携わった隊員・職員に感謝の意を伝える人や、ハグをする人もいたということです。表情からは、ほっとした様子が伝わってきたということです。一夜明けた、きょうの様子の詳細な情報は入ってきていません。ただ、これまで緊張を強いられてきたので、まずは体を休ませつつ、今後、日本に帰国を希望するのか、第三国に向かうのかなど、聞き取りが進められているものとみられます。
(「スーパーJチャンネル」2023年4月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く