天皇陛下と雅子さま“笑顔の交流”「なるほど!」カフェで電子決済(2023年4月25日)
天皇皇后両陛下が都内のあるカフェを訪れ、障害を持つ従業員らと笑顔で談笑し、交流されました。笑顔の絶えない交流にはお二人のある願いが込められていました。
■天皇陛下と雅子さま“笑顔の交流”
天皇皇后両陛下が訪問されたのは東京・中央区にある会社です。ある目的がありました。パソコンを操作しているのは障害のある人です。ご夫妻は身をかがめられ、男性の声に耳を傾けます。頑張る人を励まされたお二人。
障害を持つ人が働いているカフェも訪れました。陛下は説明に何度もうなずかれ…。焼き菓子を差し示します。女性が作ったものでしょうか。和やかな雰囲気に包まれます。
天皇陛下:「ブレンドコーヒー?」
カフェ店員:「ブレンドコーヒーになっておりまして、タンザニアとブラジルとコロンビアの3種類の豆を使用しています」
さらに、電子決済をご体験。終始、笑い声は絶えませんでした。お二人の様子を間近で取材した記者は…。
テレビ朝日皇室担当・遠藤行泰記者:「きょう、両陛下は非常に和やかな雰囲気で、障害のある従業員の方々と懇談されていた。直接、目と目を見て話をされるということで心を通わせている、心を寄せている。取材をしている記者にも伝わってきた」
両陛下の交流は1年を通して行われています。障害のある弟について書かれた作文には、涙ぐみ耳を傾けられる雅子さまの姿が。コロナで活動が制限されるなかでもつながりは続いていました。
■コロナ禍 オンラインも“積極活用”
モニター越しに声を掛けられる陛下。その向こうには、音楽に合わせて体を動かす児童の姿が。オンラインを積極的に活用され、コロナ禍も障害のある人に寄り添われてきたのです。
天皇陛下:「障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格や個性を尊重し、支え合う共生社会が築かれていくことを切に願っております」
こうしたお心遣いは、今に始まったことではありません。それは上皇ご夫妻の時代から皇室が長く心を寄せ続けてきたことでした。上皇ご夫妻も、若かりし頃から寄り添われてきました。美智子さまが病気で声が出ない時も、手話でお年寄りや障害のある人を励まされてきました。
手話で会話した人:「上皇后さまが(手話で)お会いできて大変うれしいと…。びっくり、感動した」
■上皇さま ハプニングも“満面の笑み”
時には、ハプニングもありました。都内の施設でお二人がトランポリンを楽しむ子どもを見守られていた時のこと。すると、男の子が上皇さまに抱き付きます。周囲のひやひやをよそに、笑顔で受け止められた上皇さま。さらに、握手も。感激したのでしょうか、子どもたちは美智子さまにも…。美智子さまも、にこやかな表情で受け止められました。
こんな支援も話題になりました。美智子さまが足を運ばれたのは障害のある人が作った工芸品の展示会です。万華鏡をのぞき込まれた美智子さま。「かわいい」と万華鏡の他にも染紙や花瓶も購入されました。
■皇室が引き継ぐ“共生の社会”
展示会が開かれる度に買い物をされていたそうです。
福祉施設・施設長:「5点お買い上げいただいた。今までも色々お買い上げいただいているので『これはあります(持っています)』というようなことをおっしゃっていた」
時代が移り変わっても障害のある人々と歩み続けた皇室。
テレビ朝日皇室担当・遠藤行泰記者:「天皇皇后両陛下はすべての国民に心を寄せる。とりわけ弱い立場にある人を置き去りにはしないということは、象徴の皇室の務めだとお考えだと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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