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【報ステ】「政権政党を目指す」躍進の“維新”強さの理由は?藤田幹事長に聞く(2023年4月24日)
衆参5つの選挙区で行われた補欠選挙で、自民党が4勝。残りの1つは、日本維新の会が和歌山で初めての議席を獲得しました。
岸田総理:「しっかりとやり抜けという叱咤激励をいただいた」
自民・門博文氏:「このような結果になりまして、本当に心からおわび申し上げます」
自民党から立候補したのは、衆院議員を3期務めた、門博文さん(57)です。岸田総理が2度、応援に入ったり、菅前総理など自民党幹部が次々と和歌山を訪れました。さらに、小池都知事の姿までありました。
東京都・小池百合子知事:「『笑う“門”には福来る』という朗報を、私は東京で待ちたい」
対するは、日本維新の会・林佑美さん(41)。今回が初めての国政選挙です。1人でも多くに支持を訴えようと、駆け回ります。
維新・林佑美氏:「ここは子育て世帯が多い。私も3人の子育てをしていると、皆さんたぶんご存じで、反応良かった」
訴えるのは“新しい政治”です。
維新・吉村共同代表:「今までの古い政治をこのまま行くのか、あるいは“新しい政治”を目指すのか」
吉村知事も3度、和歌山に入るなど、党の幹部総出で応援にあたりました。
維新・馬場代表:「我々、大阪で生まれた政党ですから、大阪中心に関西を強くしていく。色んな日本列島の中で拠点を作って、そこから“維新スピリッツ”を広げていく」
時間ぎりぎりまで、手を振り続けました。
維新・林佑美氏:「ずっと背中を追いかけて、選挙戦を戦ってきたので、追い越せていたらいいですけども。やはり強いなと」
こうして臨んだ、投開票日。
維新・林佑美氏:「新しい和歌山にしてほしいと、有権者の皆様の強い思いが、今回の選挙結果になったと思っています」
共同通信の調査によりますと、林候補には無党派層の62%に加え、自民党支持層からも22%が投票したということです。
維新・馬場伸幸代表:「アリも一致団結すれば象を倒せると証明できましたので、政府・与党に対して、大きな不満や不平をお持ちの国民のご期待に応えられるように頑張っていきたい」
今回の補選。野党第一党の立憲民主党は、候補者を擁立した3選挙区、すべてで敗北となりました。
立憲・岡田幹事長:「もうちょっと、ほんの少しのところで負けてしまったので、非常に残念。(Q.何が一番足りなかった)特に足りなかったところは、私には思い当たりません。非常に良い戦いができていた。あとは自力の問題かもしれません」
その頃、永田町で維新幹部が固唾を飲んで見守っていたのは、統一地方選・後半戦の開票の行方です。
首長・地方議員の数を469人から600人に増やすことを目標に掲げる維新。前半戦の躍進で438人になりましたが、目標を達成するには後半戦で162人を当選させる必要があります。
維新は、東京で大阪に次ぐ71人の候補者を擁立。後半戦の最重点地区と位置付けていました。600人に届かなった場合、辞任を表明している馬場代表。進退をかけた戦いです。
維新・馬場代表:「もう、そういうことになったら、党三役は全員総替えになる。東京で、かなり議席数が上がってこないと厳しい」
その東京では、1年半前から着々と準備が進められてきました。候補者発掘のための政治塾も、いち早く開催。その場に参加していた、寺嶋たけしさん(29)も維新の新人候補として戦っていました。
寺嶋たけしさん:「早めに維新塾に通ったことで、早めの公認をもらえて、早めに活動できたので良かった。3カ月活動できる人と6カ月活動できる人では2倍の活動時間があるそこは良かった」
東京のベッドタウン、国分寺の市議会で、初の議席獲得を目指します。
維新・寺嶋たけしさん:「(Q.手ごたえは)分からないです。大丈夫だと思います」
東京の結果は、維新幹部の予想を超えるものでした。擁立した71人のうち、68人が当選を果たしました。国分寺市議選に出馬した、寺嶋さんも議席獲得です。
さらに全国でみると、後半戦だけで336人の地方議員らが誕生。目標の600人を大きく上回り、774人という結果に。馬場代表の続投も決まりました。
維新・馬場代表:「目標は、野党第1党の議席を衆議院でお預かりをすること。その次は、どちらが政権政党として、よりベターか、国民に問えるよう頑張りたい」
【地方でも東京でも…強さのワケ】
日本維新の会・藤田文武幹事長に聞きます。
(Q.今回の選挙は“大躍進”と言っていいですか)
藤田幹事長:「大阪を中心として、関西では議席を伸ばしました。ただ、関西圏を一歩出ると、非常に厳しい戦いが続きました。皆が一生懸命、有権者の皆さんに訴えて、よくここまで踏ん張ってくれたというのが、今の感想です」
(Q.強さの原動力は何だと考えていますか)
藤田幹事長:「様々な要因があると思いますが、今回の統一地方選挙、同時に行われた補欠選挙で、私たちがテーマにしていたのは『古い政治に挑戦する』です。政治のプロの目線で、構図や政策が決定されていくことから、国民目線で新しい政治の扉を開くんだと。古い政治を壊して、改革の政治をやっていくということが、一定程度、国民の皆さんに受け入れて頂けたのではないかということは、政策面からみると思います」
(Q.去年の参議院選挙の時、松井前代表は「自民党が良い政治をしてくれれば、政権はそのままで良いんですよ」と控えめに話していました。ところが、馬場代表は第3ステップの先に「どちらが政権政党として、よりベターか国民に問いたい」と話しました。かなり前に進んだ感じがありますが、どうですか)
藤田幹事長:「中期経営計画は、私が幹事長になって、代表だった松井さん、共同代表時代の馬場さんにお願いして、プロジェクトチームで作らせていただきました。民間のような呼び名にしているのはわざとです。“政党を経営する”というコンセプトの中で、一つ目が参議院選挙の議席倍増。統一地方選挙で、当時400人だったものを600人にする。次の衆議院選挙で野党第一党になる。我々が野党第一党になるために、党勢を拡大する、皆さんに訴えるというのはおかしいです。今の政治に不満があり、改善すべきところがあるので、我々は存在しています。であるならば、どちらが良いか選んでもらえるようになるまで行こうというのは、自然な流れで、我々の思いとしてあります。それを明確に打ち出した訳です」
(Q.明確に打ち出したのは、今回の選挙の結果を受けてですか)
藤田幹事長:「違います。中期経営計画は去年3月の党大会で発表したもので、その時にすでに打ち出しています」
(Q.自民党とどちらがベターか問うためには、衆議院選挙では、候補者を全国的に擁立しなければいけないと思います。全選挙区を目指しますか)
藤田幹事長:「次の衆議院選挙での一番の課題は、どれだけ有能な候補者を擁立・発掘できるかに尽きると思っています。記者会見でも話しましたが、全ての選挙区で公募し、擁立作業を進める方針です。どれだけできるかは、私たちの力量と、時間にもよると思いますが、極力多く立てたいと。私は選対本部長も兼ねているので、現実目標として、第一党の立憲民主党より多く出すことは、私の責任として必ずやりたいと思っています」
(Q.政権政党を問う選挙はいつになりますか)
藤田幹事長:「次の選挙は第一党と言っていますが、次も合わせて3回以内に政権に手をかけることを名言してきました。だいたい2~3年で解散ですから、5~10年弱の間にやろうと。私が大事にしている思いがあって、ワンチャンスでラッキーがあって、政権を獲得できるかもしれないけど、それで国民の皆さんに喜んでいただくのは非常に難しいことを、旧民主党のある先輩が言っていました。これは非常に納得できるなと私は思いました。選んでいただく選択肢になるということは、それなりの実力をつけると。党本部組織、いわゆる“バックオフィス機能”もそうだし、選挙の在り方、政策力、私も含めた議員の資質もしっかりと鍛えていく。本当の意味で喜んでいただける選択肢になることを、党改革も含めてやらせていただいています。ですから、一朝一夕にはいかなくて、ラッキーで勝とうとは思っていません。本当の実力で勝てるところまで積み上げるという組織の意識になっています」
(Q.政権を取るために、自民党と連立することはありますか)
藤田幹事長:「私も計画を組んだ張本人なので、野党第一党まではある程度、戦略ができています。ただ、その先の与党でいうと、我々には経験がないため、どういった形になるかは、その時になってみないと、今はまだはっきり見えているものはありません。ただ、一つ言えることは、我々の創業者である、松井前代表、馬場現代表の2人は、自民党の大阪府連を飛び出して、自民党の腐った所をたたき直そうという思いで改革を進めてきた人たちです。安易に自民党に取り込まれて、一翼を担うというていでポストをもらうといった連携をすると、一瞬で維新の会という存在意義がなくなると思っています。まずは自分たちの実力をとにかくつける。そして、選択肢になり得るように、自前で対抗できることを目指すというのが、王道だと思います」
(Q.政界再編を仕掛けることはありますか。例えば、旧民主党勢力の中には、考えが近い人もいると思います。そういう人たちを糾合して、より大きな勢力になる手法は考えられますか)
藤田幹事長:「それは様々あると思います。この人は嫌だ、この人はダメだと排除するつもりはありません。政党はあくまで受け皿で、政策を実現し、より良い社会を作っていくための道具です。その在り方は、その時々で様々訴えることはあると思います。ただ、我々が目指したいのは『分かりやすい姿勢』を国民の皆さんに示すことです。今回我々が勝った和歌山では、敵失もあったと思います。岸本さんが和歌山県知事になって、そことずっと戦ってきた門さんについて、応援もしていた。自民党内、または岸本さんの事情もあって、国民の皆さんから見ると、政治の偉い人たちの事情決めているのかな、分かりにくいなというのが、あったと思います。私たちは真っすぐに、もっと改革しようと愚直に訴えたので、分かりやすかったと思います。そういう我々の訴えが、和歌山の市民の皆さんに届いたのだと思いました」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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