ラーメン店主の“暴力団員”殺害…なぜ店経営? 溝口敦氏「会費に苦しむ組長多い」【もっと知りたい!】(2023年4月24日)
神戸市の人気ラーメン店で、店主が何者かに銃のようなもので撃たれ、死亡しました。一体、何があったのでしょうか。
■店に漂う違和感「暴力団風の方が…」
チャーシューのように浮かんでいるのは、牛のテール肉です。兵庫県神戸市のラーメン店「龍の髭」で、一番人気のテールラーメン。値段は750円です。
常連客:「人気はありました。やっぱりコストがすごく安かったので。安くて、こんなにおいしいの食べられるんだみたいな」
この人気メニューを作っていた店主の余嶋学さん(57)が22日午前11ごろ、厨房(ちゅうぼう)で何者かに襲われ、死亡しました。
警察の発表では、医師によるCT検査で、余嶋さんの頭部から銃弾のようなものが見つかったということです。
前日、遅くに店を訪れたという常連客は、次のように話します。
事件の前日店を訪れた常連客:「(自分が)最後の閉店間際のお客さんだったと思うので、ああいうふうに報道あったので、めっちゃびっくりしました」
常連客:「すごい気さくで、いい方でした」
気さくな印象だったという店主の余嶋さんには、実は“裏の顔”がありました。
店には、ある違和感が漂っていたという客もいます。
事件の前日店を訪れた常連客:「ここ最近、1、2年前くらいですかね。暴力団の方が経営しているんじゃないかみたいな。トラックが突っ込んだ事件もありました。9時に店が閉まるんですけど、午後11時ぐらいにお店が開いていたので、ちらっとのぞいてみたんですけど、忘年会みたいなのをされていて。その時に、ちょっと暴力団風の方が、お酒を飲まれているのは見ました」
■事情通「会費に苦しむ組長多い」
暴力団事情に詳しいジャーナリストの溝口敦さんは、次のように話します。
溝口さん:「月の会費が高くて、毎月払うのに四苦八苦している組長が多い。この組長の場合も、ラーメン屋をやってかろうじて払っていられる。辞めるということを実現するのは、難しかったと思います。当人の希望としては辞めて、半ば隠居の相談役に甘んじていたいと。そっちのほうに引っ込んでいたいという気持ちは持っていたようです」
日本最大の暴力団・山口組は2015年に分裂。名古屋を拠点とする弘道会が仕切る「6代目山口組」に不満を持つ勢力が、「神戸山口組」を結成。度々、衝突を繰り返してきました。
溝口さんによりますと、今回の事件が起きた神戸市で弘道会系は、余嶋さんの組だけだったと言われています。
溝口さん:「当然、これに対して再報復という手に出るわけです。今のところ、どこがやったのか分からない。ほぼ終わりかけというように見られていた抗争が、また再燃する可能性があるわけです」
警察は、何者かが拳銃のようなものを使用した殺人事件とみて、捜査本部を設置し、事件を詳しく調べています。
(「グッド!モーニング」2023年4月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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