入国審査に観光客が行列も…GW控え3年ぶりの新人研修・他空港から“助っ人”も(2023年4月21日)
世界的に感染拡大が落ち着くなか、観光業界はにぎわいを取り戻しています。特に顕著なのは、国際線。新型コロナの水際対策が緩和されたことで、海外からの観光客が増え続けています。
政府観光局の発表では、3月の訪日客は181万7500人に上り、コロナ禍前の2019年の同じ月と比べ、約7割にまで回復しています。
今月2日の成田空港。入国審査を待つ人で、先頭が見えないほど、通路が埋まっていました。出入国在留管理庁は、観光客の急増に対し、「人員配置が甘かった」としています。現在は、職員の数を増やすなどして、混雑は解消しています。
新型コロナの「5類引き下げ」が始まる、5月8日からは、中国からの観光客が急増するとの予測もあります。海外からの観光客は、今後も増え続けるとみられ、しっかりとした対応が求められます。
来週末に始まるゴールデンウィーク。今年は、日本人観光客の動きも活発です。円滑な空港業務に欠かせないのは、カウンターなどの職員だけではありません。主に、駐機スポットでの仕事に携わる『グランドハンドリング』。実は、業界全体で人員が減っています。コロナ禍で採用をストップ。また、離職者の増加もあり、2020年4月を100とすると、今年は84%です。
全日空では、今年、3年ぶりに新卒採用を再開しました。今年の新入社員は40人。21日から研修開始です。5~10人でチームを組みます。
飛行機が到着したら、安全のための車輪止めを置き、ボーディングブリッジの操作も担当します。さらに、貨物を下す業務。出発時には、飛行機を誘導路まで移動させるプッシュバックという作業も担当します。
新人の研修は、少なくとも半年かかるため、ゴールデンウィークには間に合いません。全日空では、羽田空港だけで約850人が必要ですが、現在、約50人が不足しているといいます。
ANAエアポートサービス・鴨田純一郎人事部長:「コロナ禍で、大幅に運航便が縮小するなか、数年間、採用を止めていました。その間、会社を去る社員もいた。他空港からの応援、(別部署の)間接スタッフの応援。いま便を、毎日毎日飛ばす努力をしている」
現在も、他の空港から、17人の“助っ人”が来ています。
ANA中部空港から出向・水野良亮さん:「元々、羽田空港は就航便が多いですが、さらにお客さまが戻ってきているので、日々、忙しく感じている」
今年のゴールデンウィークは、来月1日と2日を休みにすれば、最大9連休となります。航空各社は、臨時便を設けて対応します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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