「検査体制」もひっ迫・・・ロボットが“自動PCR検査”(2022年1月20日)

「検査体制」もひっ迫・・・ロボットが“自動PCR検査”(2022年1月20日)

「検査体制」もひっ迫・・・ロボットが“自動PCR検査”(2022年1月20日)

 19日は、全国の新型コロナウイルスの新規感染者が4万人を超え、感染が急拡大しています。一方で、政府分科会の尾身会長は「人流の抑制ではなく、人数制限が重要で、ステイホームは必要ない」としています。

■“無料PCR検査”に行列

 無症状の人を対象にした「無料のPCR検査」ができる薬局。19日は午前9時の開店を控え、“検査待ち”の人の列ができていました。

 受検者:「並ぶと聞いていたので、早めにと思って。(開店)30分前くらいです」「その日の割り当ての検査数しか、取り扱わないと聞いていたので、じゃあオープン前に並ぼうかなと。仕事を休んで」

 東京都によると、現在、検査を希望する人が急増。予約しなければ、検査を受けられない店舗や、検査キットが品切れの店舗が発生しているといいます。

 そして、午後になり、都内の新規感染者は7377人で、過去最多となったことが明らかになりました。

 70代女性:「いやぁ怖いです。こんなになると思わなかった。びっくりしました」

■小池知事「都県境越えないで」

 午後6時前、会見を開いた岸田文雄総理大臣は、「確保した医療体制がしっかりと稼働するように、各自治体にさらに準備を進めて頂くこと。メリハリの利いた対策を講ずることで、感染者数の増加を抑制することが必要であると判断しました」と話しました。

 1都12県への適用が正式に決まった「まん延防止等重点措置」。期間は、21日から来月13日までです。

 東京都・小池百合子都知事:「特に夜間の繁華街など、混雑する場所や時間を避けて行動を。不要不急の都県境を越える移動は、自粛をお願いする」

 都内の認証を受けた飲食店は2種類の時短要請から、どちらかを選ぶようになりました。

 酒を提供する場合、営業時間は午後9時まで。酒を提供しない場合は、午後8時までとして、その代わり協力金が一日5000円上乗せされます。

■検査結果「3日遅れ」も・・・

 感染が拡大するなか「検査体制」も、逼迫(ひっぱく)しています。

 北区のクリニックでは、発熱やのどの痛みを訴える患者が、ここ1週間で子どもを中心に急増。そのため、新たな問題が浮上しています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「実は、非常に感染者が増えて(PCR検査の)結果が遅れている。FAXが来て、検査会社から。結果が出るのが、最大で2、3日遅れちゃうんじゃないかと」

 去年夏の第5波では、検査結果がここまで遅延することはなかったといいます。

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「本来、一日でも早く検査・診断を受けて、治療と思っている患者さんにとって、とても不安な材料になると思う。重症化するリスクのある感染者の検査・診断が遅れることもあり得ることを考えると、濃厚接触者を整理する制度改革があったらいいと思います」

■ロボットが“自動PCR検査”

 一方、検査体制の迅速化に向け、新たな動きもあります。

 川崎重工業株式会社・辻浩敏さん:「本来、人間が一つひとつ検査をやる作業をロボットがすべて自動的にやるための仕組みでございます」

 川崎重工業が開発した「自動PCR検査ロボットシステム」。検体を開栓してから、最終的にPCR測定するまでの工程をロボットが自動で行います。

 辻浩敏さん:「医療従事者の方の作業負荷を軽減したいという思いから、無人でやれる仕組みというのを作り出しました。大量に正確に検査結果が出せる。この仕組みを使って頂いて、町中の市中の安全と安心を作り上げていきたいというのが、我々の思い」

 このシステムを活用した検査サービスは無料で、14日から世田谷区で始まっています。19日までに、およそ700人が検査を受けたということです。

 利用者:「便利だなと。早く受けられて、早く結果も出るにこしたことはないので。どんどんやってほしい」「予約して、この時間に来ればいいので、来る側としても楽です」

(「グッド!モーニング」2022年1月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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