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各地で“夏日”季節外れの暑さで熱中症注意…早めの対策に『暑熱順化前線』(2023年4月19日)
19日は各地で気温が上がり、東京では5月下旬並みの暑さとなりました。街の人からは、恐怖にも似た声が上がっています。
街の人:「まだ4月なのに暑くて、ちょっと耐えられない」「夏が怖いですよね。夏が来た時に、40度超えを観測するかなと、今からビクビクしています」
西日本では大気が不安定に。岡山城では、付近に雷が落ちたとみられ、管理事務所の配電盤などが焦げました。
本州で一番暑かった山梨県大月市では、昼前に最高気温28.5度を観測。この暑さで脳裏をよぎるのは“熱中症”です。
街の人:「孫もかわいそうだから、扇風機をつけて。あんまり暑いと熱中症になっちゃ困るもんで」
熱中症の予防に詳しい、中京大学スポーツ科学部・松本孝朗教授はこう話します。
松本教授:「一般の方ができる個人の対策“暑熱順化”はとても大切」
耳慣れない『暑熱順化』という言葉。人の体には血液の流れを多くしたり、汗をかくことで体内の熱を外に逃す機能がありますが、体が暑さに慣れていないと、この機能がうまく働きません。そのため、気温があまり高くなくても熱中症になりやすくなります。
松本教授:「ちょっとだけ暑い環境で、ちょっとだけ苦しい運動をする。汗が出て、毎日少しずつ暑さに慣れた体、順化した体に向かう。汗をかきそうな服装をすると、運動よりも汗が余計でるので、暑熱順化にとっては好都合。ウォーキングでもジョギングでもランニングでも、その人ができる強度で構わない」
大事なことは、時間をかけて、汗をかける状態に持っていくことだといいます。その目安として、日本気象協会が今月から始めたのが『暑熱順化前線』です。
過去の気象データなどをもとに、それぞれの地域でいつごろから暑熱順化の取り組みを始めればいいのかを示しました。本格的な夏が到来する前に、暑さに体を慣れさせるよう、早めの対策を呼び掛けています。
名古屋市消防局第二方面隊では、今月から暑熱順化トレーニングを開始。防火服を着ての作業は熱がこもりやすいため、気温の上昇とともに早めに開始したといいます。
ハイパーレスキュー隊・富成渉さん:「正直暑い。梅雨の時期に熱中症は起こりやすい。この時期に汗をかいておくことで、実際に暑い時にも余力を残して動ける」
ハイパーレスキュー隊・長谷川有喜さん:「今の気温は、まだそこまで高くないが、8月9月で気温が上がっても、この時期のトレーニングを怠らなければ、倒れる隊員は減っていっていく」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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