「忙しい」は「ありがたい」…教員向け冊子に記載 「時代錯誤」と批判 改訂される(2023年4月14日)
千葉県の教員向けの冊子に「忙しいことはありがたい」と、長時間労働を肯定していると捉えられかねない文章が、掲載されていたことが分かりました。
■「時代錯誤」と批判の声…改訂される
全国的に問題となっている教員の長時間残業。そんななか、千葉県内の公立学校などで新たに採用される教員向けの冊子には、こんな文章が記載されていました。
千葉県総合教育センターの「学級づくりガイドブック」:「『忙しい』は『ありがたい』ことと考えましょう。自分が成長するチャンスです」「『忙しいのは自分だけじゃない』『もっと忙しい人もいる』と考えてみましょう」
しかし、新年度に入る直前の先月、冊子は改訂され、このような文言は一切なくなりました。何があったのでしょうか?
千葉県総合教育センターが、10年前に作成したこの冊子。「『忙しい』は『ありがたい』」という記載に、教員などから「時代錯誤」などと批判の声が上がっていたのです。
教育センターは元々3月に改訂する予定だったと話していて、その理由については…。
千葉県総合教育センターの担当者:「今の時代にはそぐわないと認識しています」
しかし、専門家は“遅きに失した”感は否めないと指摘します。
名古屋大学(教育社会学)・内田良教授:「ようやく改訂されたと、そこは良かったなと思います。“教師としての心構えで長時間労働を乗り切って下さい”は、一切なくすべき。教職から離脱していく。あるいは、大学生が教職を選ばないということにつながりかねない」
この“「忙しい」は「ありがたい」”という言葉について、街の人からは次のような声が聞かれました。
50代男性:「(Q.「忙しい」は「ありがたい」?)自分がこれを言われたら、嫌だと思います。人から言われるものではないと思います」
一方で、こんな声も上がりました。
50代男性:「(Q.「忙しい」は「ありがたい」?)仕事っていうのは、誰かが何かを提供してくれて、その対価を得ることで収入になるわけで。正しいか正しくないかで言うと、正しいと思いますけどね」
(「グッド!モーニング」2023年4月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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