“地魚地食”超お手頃に美味しい地魚を 「流通改革」くら寿司が“ご当地”で新戦略(2023年4月12日)

“地魚地食”超お手頃に美味しい地魚を 「流通改革」くら寿司が“ご当地”で新戦略(2023年4月12日)

“地魚地食”超お手頃に美味しい地魚を 「流通改革」くら寿司が“ご当地”で新戦略(2023年4月12日)

■「地魚地食」くら寿司が“ご当地”で新戦略!

 うっすらと透き通るような白身…。これは沖縄で取れる青い魚、ナンヨウブダイ。少し“赤みがかった”魚は鳴門海峡の激しい潮流にもまれた“うず華ハマチ”。国産の地魚をお手頃価格で味わえるようになります。そのカラクリとは…。

 “くらの逸品シリーズ”と銘打ち、全国およそ360店舗でスタートする新メニュー。そのコンセプトは…。

 くら寿司・田中信取締役副社長:「地魚地食と掲げています。地元の魚を地元でおいしく食べて、地元の水産業の発展につなげていく思いを込めた」

 地産地消ならぬ地魚地食。例えば宮城県の石巻漁港で取れたヒラメは青森県や岩手県など東北の店舗でご当地メニューとして提供されます。

 全国8つの地区で取れた天然魚がそのエリアごとの“ご当地寿司”として仲間入り。関西地区では、三重県の熊野灘で取れたイシダイ、アジ、タチウオ、この3つの魚が楽しめるということです。

■超お手頃“流通改革”天然国産魚

 これまで魚にキャベツを与えて臭みを解消したりAIを使って養殖の魚に餌(えさ)を与えたりと、様々な挑戦をしていたくら寿司。しかし…。

 くら寿司・田中信取締役副社長:「日本各地のおいしい地魚を販売することは困難でした」

 ご当地天然魚は量の確保が難しく、これまで全国チェーンで取り扱うことができなかったといいます。くら寿司は他の回転ずしチェーンと差別化を図るため、流通の改善に着手。1カ所だった加工の拠点を地元の水産会社と協力し、14拠点に増設。その土地土地の地魚を扱えるようになったのです。

 くら寿司商品本部天然魚プロジェクト・大濱喬王マネージャー:「取り扱う量を増やすことにより漁業者の収入が安定する。産地で加工できることが増える。産地での雇用も生まれて相乗効果で産地として盛り上がる」

 くら寿司は現在30種類の国産天然魚を今年中に130種類まで増やす方針です。取り組みが成功したあかつきには日本が抱える水産資源の問題も解決するかもしれません。

 くら寿司商品本部天然魚プロジェクト・大濱喬王マネージャー:「偏った漁獲はまとまった魚種を使いすぎるから、新しい魚種や産地でしか食べられないものを取り扱うことによって平準化する(水産資源の問題にも)寄与しうる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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