「勝てば官軍、勝ったら正義です」パッと見『維新』で活動の候補者…公認取消に不満も(2023年4月10日)
大阪府知事選・大阪市長選での当選や大阪府議会・大阪市議会での過半数獲得など、大阪で「完勝」した維新の会。お隣の兵庫県でも多数の公認を擁立して、兵庫県議選・神戸市議選でもそれぞれ議席を伸ばしました(兵庫県議選:9議席→21議席 神戸市議選:11議席→15議席)。
そんな「維新躍動」の選挙戦の最中、神戸市北区の選挙区ではある異変が…。
(選挙カーからのアナウンス)
「神戸維新の会、藤本まさひろ、藤本まさひろでございます」
4月6日、維新カラーの緑色の看板を掲げて走る選挙カー。さらに、緑色のジャンパーに身を包み支援を呼び掛けるのは、神戸市議選に立候補していた藤本昌弘さん(39)です。
(街頭に立つ藤本昌弘さん)
「ありがとうございます、ありがとうございます」
胸元のたすきには「大日本維新の会」候補の文字。一見、“維新”候補の藤本さんですが、国政政党「日本維新の会」からの公認や推薦はなく、自ら立ち上げた「神戸維新の会」所属です。
(藤本昌弘さん)
「(Qパッと見、維新。どういう狙い?)元々公認予定者で活動していた。もちろん公認取り消しになった処分は全く納得いかないです、全く」
実は、藤本さんは去年11月に日本維新の会から公認を受けましたが、SNS上で差別的な投稿を繰り返したなどとして、今年2月に公認取り消しに。しかし、チラシや選挙公報には「日本維新の会所属」と記し、“維新”の候補者のように選挙戦を戦っていました。藤本さんは公認取り消し後も「一般党員の申し込みをしていて維新の会に所属している」と主張していますが、一方で「維新の会」は、入党は許可制で藤本さんは一般党員でも特別党員でもないとしています。
(藤本昌弘さん)
「(Q維新の波に乗りたい?)もちろんです、もちろんです、もちろんです。はっきり申しますけど、選挙は勝てば官軍、負ければ賊軍の世界なので、勝てばいいんですよ、勝ったらいいんですよ。勝ったらそれが正義です。負けたらそれが悪です」
選挙活動中には本物の「日本維新の会」公認候補者と遭遇することもありました。
(日本維新の会公認 山本憲和さん)「頑張れ。頑張れ」
(藤本昌弘さん)「頑張ります」
(日本維新の会公認 山本憲和さん)「一緒ちゃうで」
(藤本昌弘さん)「ライバルやけど」
そして、4月9日。神戸でも維新が大きく議席を伸ばしましたが、藤本さんは14人中最下位で落選しました。一夜明けて10日、改めて話を聞きに行きました。
(藤本昌弘さん)
「日本維新の公認を外されていなかったら、もしかしたら、『たられば』では思っちゃいますけど、がたがた言ってもしゃあないですよね。やりきったので、できることはやりきったので、あんまり後悔はないですね」
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