陸自ヘリ“事故直前”の映像か…元米海軍兵が撮影「音は通常通り」 捜索は5日目へ(2023年4月10日)

陸自ヘリ“事故直前”の映像か…元米海軍兵が撮影「音は通常通り」 捜索は5日目へ(2023年4月10日)

陸自ヘリ“事故直前”の映像か…元米海軍兵が撮影「音は通常通り」 捜索は5日目へ(2023年4月10日)

沖縄県の宮古島周辺で消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプター。
現場海域で捜索が続く中、番組は、事故直前に撮影されたとみられるヘリコプターの映像を入手。
独自に検証しました。

▽不明ヘリか…“事故直前に撮影”映像を検証
(寺崎未来)「陸上自衛隊のヘリコプターが消息をたってから4日目の今日は最大規模での捜索となりましたが、いまだ10人の安否は分かっていません。有力な手がかりが見つからないまま5日目を迎えます。」
きのう8日、午後7時過ぎには、「人のようなものが浮いている」との通報が入り、捜索を行っていますが、発見には至っていません。きょう9日、新たに「燃料タンクの一部」とみられる漂流物が発見されました。
船の上で撮影された写真では、画面右側の先端が激しい衝撃で引き裂かれているようにみえます。宮古島周辺で消息を絶った、陸上自衛隊のヘリコプターのものとみられます。米軍の主力ヘリ「ブラックホーク」を基に、自衛隊仕様に設計されたヘリコプター。エンジンが2基搭載されているため、片方のエンジンにトラブルが起きても飛行が可能です。一体何が起きたのでしょうか。
木曜日の午後3時46分に、宮古島の基地を離陸したヘリは、10分後の午後3時56分、レーダーから忽然と消えました。番組は、ヘリが消息を絶つ直前に撮影された写真や動画を独自に入手しました。これは、消息を絶つ3分前、午後3時53分に撮影された写真。シュノーケリングツアーに参加する観光客が、船上で撮影したものです。
(写真を撮影した観光客)「何か異常な音がしているとか、低い位置を飛んでるような感覚、全然気づいてないので、写真を撮影している時間帯では何も異常が無かったのかなと感じるんですが」
一方、その1分後、午後3時54分に撮影された動画では…
(佐々木一真アナウンサー)「映像中央、はっきりとヘリコプターが映っていますね。そして撮影時刻も出ていました。午後3時53分27秒に撮影されたものです」
この映像を撮影したのは、観光で宮古島を訪れていた元アメリカ海軍兵のスティーブ・クリスティーさん(63)です。
Q.なぜ撮影したのか?
(スティーブ・クリスティーさん)「私は以前、軍に所属していて、沖縄に駐在し第3海兵師団の第3偵察大隊に所属していました。私はヘリコプターなどの航空機が好きなんです。ヘリコプターが近づく音が聞こえた時、写真を撮りたいと思った」
(スティーブ・クリスティーさん)「AGL(地面からの高度)約1000フィート(300m)を飛んでいたと思います。真っすぐに飛び、音も通常通りでした。エンジンにトラブルがあるような変な音はしませんでした」
クリスティーさんは、1980年代に沖縄の基地で勤務したことがあり、ヘリに搭乗する機会も多かったと言います。
Q.(消息を絶った)理由は何だと思いますか?
「全くわかりません。ただ私が言えるのはあの日は雨が降ったりやんだりしていて、風や突風もありました。マイクロバースト(瞬間突風)による緊急着水が起きたのか、思いつくのはそれくらいです」
島の周辺では、消息を絶ったヘリのものとみられる漂流物を複数発見。機体に強い衝撃が加わったことがうかがえます。防衛省は事故調査委員会を立ち上げ、原因の特定を進めています。

4月9日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事