政府分科会「ピークアウト後は“富士山型”」感染者“高止まり”続く可能性(2022年2月8日)

政府分科会「ピークアウト後は“富士山型”」感染者“高止まり”続く可能性(2022年2月8日)

政府分科会「ピークアウト後は“富士山型”」感染者“高止まり”続く可能性(2022年2月8日)

東京都では8日、1万7113人の新型コロナ新規感染者が確認されました。火曜日では過去最多です。

重症者は、前の日より3人増えて51人、新たな基準での重症病床使用率は22.4%でした。依然、自宅療養者は8万人を超えています。

対策として、都は9日から、新たな療養施設の運用を開始します。

東京都・小池知事:「今の急拡大の状況で、ウイルスの強さからいっても。いち早くスペース確保ということで、今回キャンピングカーを活用した。ご家族で3人は入れるとのことなので、このようなコロナの状況にあって、そこでご家族で過ごして頂ければ」

場所は立川市内、多摩モノレール立飛駅の近くです。キャンピングカーの中には、ソファやテーブル、3人分のベッドなどが用意されています。敷地内には、そのほかに、運動ができる部屋や、タブレットを用意した部屋、シャワールームなども設置されています。9日から、キャンピングカーの46床を含む、65床でスタートし、徐々に増やす予定です。

感染のピークが見えないなか、政府は、まん延防止等重点措置を、13都県で、3週間を軸に延長する方向で検討しています。一方で、官邸内には、経済活動への影響を考えて、できるだけ短くしたいという意見も出ています。また、感染拡大が続く高知県に、新たにまん延防止措置を適用する方針です。9日、関係閣僚会議で対応を協議したうえで、岸田総理が表明する見通しです。

今後の感染状況について、政府分科会の尾身会長が、見通しを話しました。

立憲民主党・山井衆院議員:「ピークアウトの後(感染者数が)ストンと落ちるのか、ダラダラと高止まりしていくのか。ストンと落ちるのを“マッターホルン型”といわれておりまして、だらだらとちょっと長引いていくの“富士山型”といわれるそうですけれど」

政府分科会・尾身茂会長:「先生の言うピークアウトというのは可能だと思います。しかしその後、富士山かマッターホルンかという話ですけれど、残念ながら今の状況は、若い人からの感染が始まって、高齢者施設の感染、大きなクラスターが始まっているから、可能性としては、すぐにマッターホルンのようにはいかない。どちらかといえば、マッターホルンよりも富士山型、あるいは、もう少しさらに(上がる)ということを考えていく必要がある」

ピークアウトが緩やかに進むとすれば、経済への影響は、まだまだ続くことになります。内閣府が8日に発表した、街角の景気実感を示す1月の指数は、前の月と比べ19.6ポイント低下の37.9。2011年3月の東日本大震災に次ぐ下落幅となりました。

タクシー業界も、まん延防止措置の影響が直撃している業種の1つです。

東京エムケイ・今井宏明所長:「(客足が)少しずつ戻ってきたかなと思いきや、またオミクロン株でどーんと売り上げが下がってきている。(Q.人員調整しないといけないくらいお客さんが減ってきている)もちろん減っている。格段に減っている。特に夜は、本当に人の出が明らかに減っている。(Q.去年の同時期は緊急事態宣言でしたが、その時と比べると)その時よりも悪いかもしれない」

東京エムケイでは、まん延防止等重点措置が始まってから、ドライバーの出勤日数を減らしています。

ドライバー歴4年・太田光紀さん:「(Q.体感として、人通りはどれくらい変わった)以前と比べて、半分以上は確実に減っていると思う」

街中での需要が当てにならないと、まん延防止措置が出てからは、住宅街を流すことが多くなりました。

ドライバー歴4年・太田光紀さん:「銀座や丸の内、ビジネスマンや買い物客がいっぱいいるところよりは、今だと住宅地の方で、日々の生活は狭い範囲でも動いている方は多いので。今だと配車アプリをコロナ禍で使う方が多くなった。配車アプリに引っかかるように住宅地に入って、なるべく引っかかるようにしている」

まん延防止等重点措置の延長には、期待と不安が混じります。

ドライバー歴4年・太田光紀さん:「3週間である程度、感染者数も落ち着いて、あとはワクチン接種等も進んでいけば、その3週間が無駄ではなかったと思えるようになってほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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