エクアドル 地震に続き浸水被害…各地で大規模火災「すべてが終わった」(2023年4月5日)
南米エクアドルが大規模な浸水被害に見舞われています。現地では先月、マグニチュード6.8の大きな地震が発生していて、追い打ちを掛けるかのような今回の事態に不安の声が広がっています。
■博物館水没 避難テントも被害
海の中にぽつんと浮かぶ建物。南米エクアドルのリゾート地・プエルトボリバルにある海洋博物館。屋根などを残し、ほとんどが水没しています。かつての海洋博物館は観光名所になっていましたが、博物館につながる桟橋は途中で途切れ、街灯だけが海の中から顔を出しています。では、なぜ博物館は水没したのでしょうか。
先月18日、エクアドル南西部でマグネチュード6.8の地震が発生。沿岸部の町では多くの建物が崩壊。プエルトボリバルは震源地から約50キロしか離れておらず、最も揺れた沿岸都市の一つ。博物館や、そこにつながる桟橋の柱が倒壊し、そのまま水没したとみられます。
また、エクアドルでは地震に追い打ちを掛けるように各地で大雨が襲い、家を失った住民が避難しているテントも浸水。水上での生活を余儀なくされています。
地元警察:「道路に水があふれ、バイクが数台流されました」
雨はおさまっても水が引かず、トラックの荷台をバス代わりに移動する住民の姿も。
■アメリカで山火事 竜巻発生も
アメリカ・オクラホマ州では大規模な山火事が発生。線路沿いの草原を燃やし、溶岩のように黒く染めていきます。今週、アメリカは南部から中西部にかけて大気が不安定な状態が続いていて、各地で竜巻やひょうを観測。オクラホマも強風が吹き荒れ、山火事が拡大。風の強さを物語るように煙が真横に流れています。逃げ場を失った牛が炎から逃れようと、1カ所に集まっています。
■バングラデシュ 都市部で火災
一方、バングラデシュではオフィスビルが立ち並ぶ都市部で大規模な火災が発生。空から消火剤などをまくものの、あまり効果はないようにみえます。炎は6時間にわたって燃え続けたといいます。火災の原因は、そして街の中心部で炎が拡大した理由は…。
バングラデシュで起きた大規模火災。首都ダッカの小さな店が集まる衣料品市場でした。火災前の画像を見ると、トタン屋根の古い建物が立ち並んでいました。市場のお店のほとんどが焼失したといいます。
店が全焼した経営者:「店がなくなった。すべてが終わった」
原因はまだ調査中ですが、地元メディアによりますと、燃えやすいものが多かったのに加え、防火設備が整っていなかったことが火災を拡大させたと指摘しています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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