「小麦」だけじゃない!天然ガスも・・・ ウクライナ情勢 私たちの生活は?
ウクライナ情勢は、遠い国の話ではありません。影響は、日本にも・・・
都内でも珍しいウクライナ料理を出すレストラン。ウクライナの日本大使館でも料理長を勤めたシェフに代表的な料理を作ってもらいました。
BetteraveBistroJiro 飯島二郎オーナーシェフ
「プリンツィというクレープに具材を入れて焼きます」
中には豚ひき肉にきのこと玉ねぎ。ピロシキに似た料理です。
こちらはウクライナの水餃子。果物をいれることもあり、今回はいちごをいれてもらいました。これらに共通する具材、いま、最も影響が懸念されるものです。
BetteraveBistroJiro 飯島二郎オーナーシェフ
「(ウクライナでは)主となるのは小麦で作っております」
実はウクライナは、「欧州のパンかご」とも呼ばれ、世界5位の小麦輸出国です。さらに、今回の当事国・ロシアも世界最大の小麦輸出国。両国で世界の小麦輸出市場の3割を占めていて、紛争は国際相場を揺るがしかねないのです。
製粉業界の関係者は・・・
製粉業界関係者
「ウクライナ侵攻が起きれば小麦相場の高騰は確実で、日本への影響は避けられない」
東京都内のパン工房。
こみねベーカリー 小嶺忠社長
「ものすごい上がってますよ。2割近く上がっているので、結構きついですね」
去年、世界的な需給ひっ迫から小麦相場は9年ぶりの高値を記録。店が買う小麦粉も今年からおよそ15%値上がりし、月に30万円ほどの負担が増えました。そこにウクライナ情勢もあり、小麦粉の卸からは今年6月に再び値上げするとの見通しが伝えられ、今後、パンをいつ、いくら値上げするか悩んでいるといいます。
こみねベーカリー 小嶺忠社長
「ちょくちょく値上げってできないんで、どこら辺まで上がるのかなっていうのを見通した上でじゃないと、なかなか値段設定ができないっていうのが現状ですね」
ウクライナ情勢で懸念されるのは小麦だけではありません。それは、「天然ガス」です。
TBSテレビ 経済部エネルギー担当 池田誠記者
「EU(ヨーロッパ連合)は、天然ガスのおよそ4割をロシアからの輸入に頼っています。この供給が不安定になれば、世界的な天然ガスの高騰が、さらに一段強まる可能性があります」
こちらが、ロシアが供給する天然ガスのパイプライン。ウクライナなどを経由して、ヨーロッパ各地に供給しているため、ここが紛争になれば、供給への影響は計り知れません。
TBSテレビ 経済部エネルギー担当 池田誠記者
「東京電力のエリアでは発電のおよそ7割が液化天然ガスでまかなわれています。不安定な状況が続けば、最終的には電気代やガス代がさらに値上がりすることは間違いありません」
緊張が高まるウクライナ情勢。私たちの生活にも大きく影響しそうです。
(08日17:11)
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