「骨の元になる細胞」10分で多量に採取できる新技術 骨折治療など促進へ(2023年4月4日)
たった10分で骨の元になる細胞をこれまでより多く採取できる技術が開発されました。
骨などを作る細胞の再生を手助けする間葉系幹細胞は骨髄組織の中にわずかしか存在せず、採取が困難とされています。
再生医療として間葉系幹細胞の注目度が高まるなか、岡山大学の河合穂高助教らの研究グループは、わずか10分でこの細胞を多量に採取することができる新しい技術を開発しました。
実験では、マウスの大腿骨(だいたいこつ)などから採取した骨髄組織に10分間の酵素処理を行ったところ、通常の2倍から5倍の間葉系幹細胞を採取できたということです。
また、酵素処理をした骨髄を別のマウスに移植した結果、間葉系幹細胞は体内で「生着」、正常に機能し、継続的に保持されたことが分かりました。
岡山大学学術研究院医歯薬学域・河合穂高助教:「(間葉系幹細胞が)取れているかどうかまではやっているんですけど、(体内での)生着を確認したのは今回が初めて。まだまだ『芽』なので、どう育っていくかなと」
実験を重ね、今後は骨折治療の促進や骨をうまく作ることができない難病「骨形成不全症」の治療などにつなげていきたいとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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