【ベラルーシに戦術核配備へ】拡大する脅威“核の恫喝”ロシアの思惑◆日曜スクープ◆(2023年4月2日)

【ベラルーシに戦術核配備へ】拡大する脅威“核の恫喝”ロシアの思惑◆日曜スクープ◆(2023年4月2日)

【ベラルーシに戦術核配備へ】拡大する脅威“核の恫喝”ロシアの思惑◆日曜スクープ◆(2023年4月2日)

 ロシアは新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止に続き、ベラルーシに戦術核兵器の配備を表明するなど、核による威嚇を先鋭化させる。プーチン大統領は3月25日、ロシアの隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備する計画を発表し、「7月1日までに戦術核兵器用の貯蔵施設を建設する」と明らかにした。ベラルーシへの戦術核兵器の配備が実現すれば、ロシアとしては、初の他国への配備となる。ベラルーシのルカシェンコ大統領は、3月31日に行った年次演説で、自国に核兵器を配備する計画について、「誰かを威嚇、脅迫するわけではなく、ベラルーシの国家を守り、国民の平和を確保したい」と述べた。また、ルカシェンコ大統領は、ロシアの戦術核を受け入れることを公式に表明し、ベラルーシが脅威に晒された場合は、ロシアの同意の下でベラルーシが使用する可能性があることを示唆した。

 ロシアによるベラルーシへの戦術核兵器の配備決定に脅威が加速する。ルカシェンコ大統領は3月31日の年次教書演説で、「必要ならば、戦術核だけでなく戦略核兵器もベラルーシに導入する」と述べ、戦略核兵器がベラルーシに配備される可能性を示した。ベラルーシに戦術核兵器を配備する方針が明らかになったことを受け、国連安全保障理事会は3月31日、緊急会合を開いた。加盟国からロシアへの非難が相次ぐ中、米国のウッド国連次席大使は「ベラルーシに核兵器を配備することは、脅すことであり、プーチン大統領は再び国連憲章を含む国際法を軽視していることを世界に知らしめた」と批判した。これに対して、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、「米国は北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に戦術核を配備している」と批判したうえで、「核拡散防止条約(NPT)に違反に違反するものではない」と強調した。NATOには、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、トルコの5カ国の基地に、米国の核爆弾「B61」が計100発配備され、米国と共同運用が行われている。

★ゲスト:駒木明義(朝日新聞論説委員)、高橋杉雄(防衛省防衛研究所)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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