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電気代4月使用分“値下げ”も…今後は?(2023年4月1日)
高島キャスター)
毎月のように値上げが相次ぎ、家計も商売も苦しい状況が続きますが、板倉さん、中でも気になるのが生活に欠かせない電気代ですよね
板倉アナウンサー)
そうですね。その電気代ですけど、今後かなり複雑に乱高下していきそうなんです。こちら東京電力の平均モデルで30アンペア、月に260kWhを使ったケースですけれども、1月請求分まではウクライナ情勢だったり円安という事もありまして、9126円とかなり高い状況が続いていました。これが2月請求分からは国の補助金の適用もありまして、7306円と1800円程下がりました。更に、きょう4月1日から使う分、つまり5月請求分からも6809円という事でまた1度下がる訳なんですね。
一体なぜなのかということですけれども、各家庭にあります料金の内訳明細を見ていきますと、基本料金などのほかにここに『再エネ発電賦課金(ふかきん)』という項目があります。これが何かというと、太陽光や風力など、再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取るための費用で、電気を使うすべての人が負担するものなんです。この再エネのコストが今相対的に安くなっているといった要因もありまして、5月請求分から1年間値下げされるということなんです。
高島キャスター)
なるほど、1年間ですからね。
板倉アナウンサー)
年度ごとで変わるという事なんです。これは東京電力などを含めた各社500円前後値下げされるということで、助かりますよね。
高島キャスター)
これは嬉しいですよね。
板倉アナウンサー)
ところがなんですよ。電力各社は現在、そもそもの電気料金のさらなる値上げというものを国に申請していまして、東京電力は17.1%の値上げを申請しています。この申請が国に通りますと『再エネ賦課金の値下げ』や『国の補助金』もありますけれども、6月以降8500円ぐらいになるんじゃないかということですから、1月請求分とちょっと変わらない水準になってしまうんじゃないかという可能性があります。
高島キャスター)
ホッとしてまた上がってだと、気持ちも乱高下しますけれども。なかなか厳しい状況ですよね。
柳澤秀夫氏)
翻弄されますよね。これって我々人一人でどうしようもないことになりますよね。エネルギーって日本の場合には輸入に依存してますし、産油国の思惑だとか、いまだとウクライナ情勢、それから円安の行方に大きく左右されますよね。そうするとエネルギーの安定確保をどうすればいいのかって事になりますけれども、再生可能エネルギー、そして賛否大きく分かれている原発の問題含めて非常に難しい課題を我々は突きつけられているんだなって気がしますね。
サタデーステーション 4月1日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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