“他人の住民票”交付?「マイナカード」利用でトラブル 原因は「システム負荷」(2023年3月31日)
コンビニエンスストアでマイナンバーカードを使って住民票などを受け取れるサービスでまさかのトラブルです。印刷されたのは他人の住民票でした。
■コンビニで他人の住民票交付 市民困惑
政府が普及に力を入れているマイナンバーカード。住民票や印鑑証明書などを身近にあるコンビニで取得できるサービスがメリットの一つです。ところが…。
横浜市市民局窓口サービス課:「受託事業者に対して再発防止の徹底を求めています」
マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票を発行した市民が手にしたのは“他人”のものでした。
住民(50代):「簡単に取得できるのは逆に悪用されるじゃないけど、怖い」
一体、なぜこんなことが起きてしまったのでしょうか。
27日、横浜市役所に複数の連絡がありました。
横浜市民:「コンビニで住民票を出したら、他人のものが印刷されてきた…」
システムトラブルが原因とみられ、市では5件の事案を確認し、マイナンバーカードを使ったコンビニでの住民票など発行サービスを一時、停止。
横浜市市民局窓口サービス課:「現在、誤って証明書が交付された方々には説明と謝罪を行うとともに、二度とこのような事故が起こらないよう、受託事業者に対して再発防止の徹底を求めています」
■引っ越し時期 「システムに負荷」
横浜市などによりますと、コンビニで市民が住民票を出そうとしたものの、引っ越しなど人の移動が多い時期のため各所からシステムへの申請が急増し、負荷が集中。その結果、印刷処理の大幅な遅延が発生しました。こうした処理の遅れなどが原因で他人の印刷データが誤って読み込まれ、申請者とは違う証明書が発行されたということです。
住民(30代):「(Q.マイナンバーカード持っている?)申請中です。家から区役所が遠いので、コンビニで住民票を出せるのは便利。個人情報ですよね…守れないならちょっと使う意味がない」
住民(50代):「逆に、自分の情報がシステムエラーで知らない人の所に出ていると思うと怖い」
取材した市民の多くが「コンビニで身分証明書が受け取れるのは便利」とサービスの利点を上げていますが、一方で、他人の手に渡ってしまった場合、「悪用されないか心配」との指摘も。
住民(60代):「なぜそうなったのか、原因を調べてもらって二度とそんなことが起きないシステムを作ってほしい。詳しい人をもっと入れて、きちんとしたものを作ってほしい」
■マイナカード信用性に影響は
横浜市役所市民局窓口サービス課:「コンビニエンスストアでの証明書交付サービスを利用される皆様の信頼回復に全力で努めます」
最新のマイナンバーカード申請状況は約76%で、有効申請受付数は9604万を超えています。政府は今月から新たにパスポートの申請をオンラインで可能とするなど、さらなるサービス拡充を目指します。
横浜市での「住民票誤発行」について、河野大臣は…。
河野太郎デジタル担当大臣:「この問題は、横浜市の証明書発行サービスのアプリケーションの問題で、マイナンバーカードそのものやマイナンバーカードを使った情報連携の仕組みの問題ではないとまず申し上げ、マイナンバーカードの信頼性に影響するものではありませんということを申し上げたいと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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