【台湾総統】“アメリカ立ち寄り”で中国に配慮 バイデン政権の思惑は?
中米を歴訪する台湾の蔡英文総統が29日、アメリカ・ニューヨークを訪れました。外遊中にマッカーシー下院議長と会談する見通しです。アメリカ議会は中国に厳しい姿勢を示したい一方、政府は刺激を避けたいという立場です。アメリカ政府の思惑を考えます。
■アメリカ政権「軍事的な緊張高めたくない」
有働由美子キャスター
「アメリカとしては今回の訪問を、どう受け止めているのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「アメリカ政治に詳しい明海大学の小谷哲男教授によると、アメリカ議会と政府にズレがあります。マッカーシー下院議長は野党・共和党の人なので、中国に厳しい姿勢をアピールしたい。一方、バイデン大統領の民主党政権としては、中国と軍事的な緊張を高めたくないので、今回もことさらに中国を刺激したくないと思っているといいます」
「そのため、中国のメンツにも配慮し、『あくまでも蔡英文総統がアメリカに立ち寄ったから、議長が会う』というシナリオにした――小谷教授はそう指摘しています」
■アメリカの狙いは「外交関係の正常化」
有働キャスター
「表向きは米中ともに批判しているけれども、“配慮”を非常に考えているということですね」
小栗委員
「そうです。関係が良くないだけに、不測の事態が起きないように外交関係を正常化させたいのです」
「バイデン政権は『中国は、もはや習近平国家主席以外の人と話しても意味がない』と考えていて、できれば今秋に行われる国際会議・APEC(=アジア太平洋経済協力会議)に習主席を招待して、首脳会談を頻繁にできる関係に戻したいと考えているということです」
(2023年3月30日放送「news zero」より)
#アメリカ #中国 #バイデン大統領 #日テレ #newszero #ニュース
◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/DVjYprR
Instagram https://ift.tt/oNAUEWg
TikTok https://ift.tt/2rUebwu
Twitter https://twitter.com/news24ntv
◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp
コメントを書く