“激減”のコアラ守ろうと…オーストラリアの「コアラ病院」で日本人留学生10人が活動 豪雨被害などで生息地失われ|TBS NEWS DIG
オーストラリアでは森林火災や洪水などの影響で野生のコアラの数が激減しています。そのコアラを守ろうと現地の保護施設では日本人留学生もボランティア活動に参加しています。
記者
「こちらリズモア市内の中心部です。1年前の洪水でかなりの被害を受け、この建物のこちらの高さまで水で溢れてしまったといいます」
去年3月、「1000年に一度」と言われる豪雨に見舞われたオーストラリア東部リズモア。街の中心部を流れる川が氾濫し、多くの建物が水没しました。自然災害の影響は野生動物にも…
オーストラリアではこうした洪水や干ばつ、さらに2019年から翌年にかけて発生した大規模な森林火災で野生のコアラの生息地が急速に失われていて、その数は3年間でおよそ30%減少したといわれています。リズモア市内にはこうしたコアラの保護や治療に取り組む施設があります。
記者
「こちらコアラ病院の周りには野生のコアラも多く生息しているというのですが、こちらご覧ください。いま、子連れのコアラが現れました」
大学構内に設置されたコアラ専門の病院と保護施設は120人のボランティアが中心となり運営。病気になったり、親を失った子どものコアラなどおよそ20頭を保護しています。
現地ボランティア
「このユーカリは薬として使います」
施設には日本からのボランティアの姿も。コアラが食べるユーカリを運んだり、糞の掃除を定期的にしています。今年は関西大学の留学生10人が活動、これほど多くの日本人が参加するのは今年が初めてです。
関西大学環境都市工学部 濱花純さん
「コアラがすごく可愛くてやっていて楽しいのと地域の方たちと交流できる」
オーストラリア政府は去年、生息数が多い東部の州のコアラを国内版レッドリストの「絶滅危惧種」に引き上げ、コアラの保護や森林の保全などへの取り組みを急いでいます。
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