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障害者のニーズに合う機能性やデザイン「インクルーシブファッション」 東京都がコンテストを初開催|TBS NEWS DIG
若手のデザイナーを育てようと、東京都がファッションコンクールを開催。障害者のニーズに合わせた作品も登場しました。
華やかな衣装をまとい、ランウェイを歩くモデルたち。東京から世界で活躍するデザイナーを生み出そうと、東京都が初めて開催したファッションコンテストです。
腕を競うのは、全員が学生。そして、もうひとつのコンテストの特徴が、障害者のニーズに合わせた機能性やデザインを競う「インクルーシブファッション」部門です。
小池百合子都知事
「もう少し障害者にとって着やすい、楽しいファッションがあってもいいんじゃないか。そして、それを東京から発信していくことで大きい意味があると思っています」
コンテストに参加した矢野目莉奈さん(24)。大学院に通いながらデザイナーを目指しています。服作りを始めたきっかけは、母親の病気でした。
矢野目莉奈さん
「母は5年前にいきなり足が急激に悪くなり、歩けなくなってしまったんですけど、裾が広いパンツや裾の長いものが履けなくなっちゃったんです、転倒しちゃうから。(着れる服が)ないんだったら私が作るしかないなって」
歩けなくなった母親のためにリメイクした服は、20着以上になりました。
矢野目さんの母 寛子さん
「もう感謝しかないですよ。色々なところに出かけるようになりました。いつも手をつないで歩いてくれて」
矢野目莉奈さん
「『この洋服は私は着ちゃいけない』とか、着られないことで自分を否定したりするきっかけになっちゃうと思うんです。もっと自分そのままでいていいんだよって」
矢野目さんはコンテストに向け、障害がある当事者の声をデザインに反映させました。
矢野目莉奈さん
「ボタンがマグネットなので」
中嶋涼子さん
「こういうの欲しかったので嬉しいですね。素敵」
9歳の頃から車いすを使って生活する中嶋涼子さん。普段は簡単に脱ぎ着できる服、汚れても目立たない色の服を選んでいるといいます。
中嶋涼子さん
「ここのタイヤに手が当たっちゃって、腕が真っ黒になっちゃうんですよ。白い服とかいい素材の服を着ないようにしてるんです」
矢野目さんが作ったのは、車いすでも汚れないようにと、袖をまくったまま止められるジャケット。パンツには、携帯などを簡単に取り出せる位置にポケットをとりつけました。
中嶋涼子さん
「私が一番欲しかった携帯入れ。かばんも持てないので、ここにあったら(携帯を)無くさないですよね。こういう服がもっと増えたらいいなって思いました」
そして、先週土曜日。コンテストの本番。「インクルーシブファッション」部門では、おしゃれと機能性を兼ね備えた作品が数多く披露されました。
矢野目さんは「奨励賞」を受賞。中嶋さんもモデルとして出演しました。
矢野目莉奈さん
「みんなに寄り添っていくような洋服がどんどん増えていくといいなと。その洋服が日常で買えるのが当たり前になっていけばいいなと思います。すごく感動しました。嬉しいですね」
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