1年で価格2倍“卵の高騰”いつまで?「今の価格水準続く可能性」経済評論家(2023年3月28日)
卵の価格が過去最高値を更新しました。卵の入荷も激減する事態に。
■店も悲鳴 2時間半で売り切れも
以前は毎日、約70パックの卵が入荷していた江東区のスーパーですが、28日の入荷はたった20パックだけ。それが午前9時の開店と同時に売れ始め、2時間半でLサイズは売り切れに。午後4時にはMサイズも完売しました。
たつみチェーン豊洲店・村松義康店長:「だいたい毎日、売り切れてしまいます。早い時はお昼くらいですね。卵の位置が変わったみたいで高級食材みたいに捉えている人もいるかもしれない」
■たまご“過去最高値” 食生活に影響は
供給不足のなか、価格も高騰。JA全農たまごのデータによると、東京地区の卵の卸売り価格はMサイズ1キロあたりが去年1月、151円だったのに対し、今月は341円と2.2倍に高騰。過去最高値を記録しています。
買い物に来た客(2人家族):「値上がり感は感じています。かといって消費を変えるかというと、それはしない。たまごかけご飯とかで食べますけど、卵は完全食だからという考えがある家」
買い物に来た客(5人家族):「気が付いたら毎日、食べてないです。ハムエッグとか毎日のようにしていたけど、ちょっと少なくなっている。孫たちは何も言わないですけどね」
高騰の影響を訴える人もいるなか、飲食店にも影響が。購入客の約半分が飲食店だという新宿・百人町のスーパーではケース売りの卵を1店舗1ケースに制限しています。しかし…。
新宿八百屋・廣田廣史さん:「(Q.何度も来る人がいる?)そうですね、入れ違い互い違いで来る人もいるが、我々も気にしながら多くの客にまわるようにしたい」
経済評論家・加谷珪一さん:「今回、鳥インフルエンザの影響で半年間、生産がままならないということで、さらに赤字が拡大している」
今回の卵の高騰、いつまで続くのでしょうか。
■「半年すぎても…」高騰いつまで?
卵が高騰している要因の一つが鳥インフルエンザですが、北海道千歳市の養鶏場では27日、採卵用のニワトリに鳥インフルエンザが判明。約56万羽の殺処分が決まるなど、終息の気配はまだありません。卵の高騰はいつまで続くのでしょうか。
経済評論家・加谷珪一さん:「もともと養鶏事業者は、慢性的に赤字体質が多いといわれている。それに加え、今回、鳥インフルエンザの影響で半年間、生産がままならないということでさらに赤字が拡大している」
追い打ちをかけたのは鳥インフルエンザですが、すでにここ2、3年、東南アジア諸国などの発展に伴い、飼料のトウモロコシの価格が上昇し、養鶏事業者は赤字が多かったといいます。
経済評論家・加谷珪一さん:「(鳥インフルエンザが)一段落してもそのままでは赤字は続きますから、基本的に今の価格水準が続く可能性が高いと予想される」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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