政府“まん延防止”延長で最終調整 山梨は“独自策”「シンゲン」が威力発揮(2022年2月7日)
東京都の7日の新規陽性者は1万2211人となり、2週間連続で1万人を上回っています。政府は「まん延防止等重点措置」の期限が13日までとなっている東京などについて、期限を延長する方向で最終調整に入りました。
立憲民主党・小川淳也政調会長:「今、病床使用率は、都内は5割から6割に迫ろうとしています。毎日100人近い人が死んでいる。そして重症者は1000名を超えた。でも今なお、大人社会全体に対する緊急事態宣言は念頭にないんですか」
岸田文雄総理大臣:「現時点では、緊急事態宣言の発出は検討しておりませんが、今まん延防止等重点措置等を行っているわけですが、今後の事態の推移を注意深く見極めて必要な対応を考えていきたい」
その、まん延防止等重点措置。東京など13都県では、6日後に期限を迎えます。
政府は、延長するか、10日までに正式に決定します。
感染拡大で社会機能の維持が難しくなるなか、福岡県広川町の病院では独自の取り組みを行っています。
保育園の休園や学校の休校が相次いでいることから、子どもの預かりサービスをしているのです。
母親:「いつ仕事を休まないといけなくなるか分からない。こういうふうに臨時でして頂けるのはすごくありがたい」
子どもたちの勉強は学習塾の塾長がボランティアで見ています。
姫野病院理事・姫野こなみさん:「元々は職員に対する福利厚生だが、余力があるので地域の方にも開いている」
まん延防止措置が出ていない都道府県は今や少数派です。その一つ、山梨県では患者を見守る新たなシステムを導入しました。
その名もSHINGENシステム。
山梨大学医学部医療強化型宿泊施設リーダー・中込大樹医師:「医療強化型宿泊療養施設と自宅療養の人を一括モニタリングできる山梨大学が開発したシステムです」
モニターには発症日や基礎疾患の有無、日々の体温や酸素飽和度、さらには、患者のリクエストなどが表示されています。
山梨大学医学部医療強化型宿泊施設リーダー・中込大樹医師:「具合悪い人がいると重みづけで下から上に上がってきて赤く光り、具合悪い人がすぐ見つけられる」
体温などに加え、息苦しさなどを感じた場合、患者自身がスマートフォンで入力。情報は県や保健所などでも共有されます。
以前は電話で聞き取った情報を書き込んでいましたが、システム導入で処理スピードが大幅に上がったと言います。
山梨大学医学部医療強化型宿泊施設リーダー・中込大樹医師:「紙ベースだと10人しかさばけないのが、SHINGENだと100人、500人単位でさばけるようになる。(感染者が)すごい数が出ている所では自宅療養者の方たちはただ家にいるだけで医療の手が入っていない人も大勢いると思う。そういう人を漏れなく安全に安心させてあげることができる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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