逆転サヨナラ打生んだ「栗山監督の言葉」侍ジャパン“激闘の舞台裏”(2023年3月21日)
22日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でアメリカ代表との大一番に挑む侍ジャパン。終了後、劇的な逆転勝利の舞台裏と14年ぶりの世界一奪還に向けた決意を語りました。
球史に刻まれる死闘。チームを鼓舞し続けた大谷翔平(28)。
大谷翔平:「『本当にここからだぞ』っていう気持ちで塁にはいたので。後ろにつなげさえすればいけるという安心感があるので、いい形でつなげて良かった。(村上について)ファーストスイングから良い軌道で振れていたし、結果が出ずに苦しかったとは思うんですけど、必ず打ってくれると思って、いいスタートだけは切りたいと思っていた。こんなゲームできるのも人生の中でそうあることではない。本当に楽しいゲームだった」
劇的サヨナラ打を放った村上宗隆(23)。
村上宗隆:「監督の…城石さんの一言にも救われた」
直前のコーチからの一言が明らかになりました。
逆転劇は3点を追う7回、2アウトランナーなしから始まりました。
近藤健介(29):「流れも2アウトで回ってきたので何とか出塁したいなと。それが良い方向に打ってくれたのでいい一本になった」
起死回生の同点3ランを放った吉田正尚(29)。
吉田正尚:「(Q.メモリアルな一本?)でしょうね。しびれました。本当につないでくれて、重苦しい雰囲気はあったが、最後は自分を信じて強い気持ちで打席に臨んだことは覚えています」
犠牲フライで食らい付いた山川穂高(31)は少し悔しい表情です。
山川穂高:「打席の内容としては良かった。ただ個人としては、もうちょっと上がればHRだったので、まあまあいい」
1点差を追い掛ける9回裏。
ダルビッシュ有(36):「(Q.9回裏の雰囲気は?)暗い感じも終わる雰囲気でもなく、初球、大谷君が打ってくれたのが大きかった」
サヨナラ打を放った村上。伏線は3三振を喫した後の4打席目にありました。
村上宗隆:「サードフライを打った時に感覚的にいいものがあって、その感覚を信じながら打席に立った」
ノーアウト1、2塁で迎えた5打席目。城石コーチとの会話が明らかになりました。
村上宗隆:「城石コーチから『監督がもうムネに任せた。思いっ切りいってこい』と言われたので腹くくっていきましたし、あの打球を打った時にはもしかしたら入ると思ったけど、パワーがなくて失速してしまったけど、ランナーが周東さん、すごく足の速いランナーだったので『あ、サヨナラだ』と思った。バントも頭によぎったが、城石さんが栗山監督の言葉を伝えてくれた時に『打つしかないな』と開き直っていた。小さいころ、イチロー選手の決勝タイムリーを見た時に感じていた思いもあったので、すごく最高の一打になった」
サヨナラのホームを踏んだ周東佑京(27)。
周東佑京:「(Q.どんなことを大切にベースランニングを?)転ばないように。それだけです。打った瞬間、超えると思ったので勝ったと思った」
そして、22日の“日米頂上決戦”へ。大谷は投げるのか…。先発が明かされました。
栗山英樹監督(61):「可能性はゼロではない」
死闘を終えた指揮官も少し興奮気味です。
栗山英樹監督:「『野球すげぇな!』とやっている方も感動したし、見ている人も『野球すごいな』と思ってくれたらすごくうれしい」
村上を使い続けたことについては…。
栗山英樹監督:「世界がびっくりするようなバッターであると。それをWBCで証明したいと思ってやってきた。彼を信じる気持ちは揺るぎないものがある。『最後はお前で勝つんだ』と言ってきたので信じます」
いよいよ22日。メジャーリーガー30人を擁するアメリカと世界一をかけて戦います。先発が発表されました。
栗山英樹監督:「あすの先発は今永。登板間隔を考えたら、たくさんの球数ではないと思う」
大一番を任された今永昇太(29)。すでに先発を言い渡されていました。
今永昇太:「栗山監督に2日前の練習で、先発で行くので恐れるものなく行ってくれと。周東がホームインした瞬間、あすの先発のことを考えていた。喜ぶより緊張。野球を終える時にこのマウンドを真っ先に思い出す、そんな投球をしたいと思うし、最後は勝たなければ面白くない。チームが勝てるよう、勝つための先発の投球をしなければ」
大谷の登板はあるのでしょうか。
栗山英樹監督:「試合前に言ったが可能性はゼロではない。彼の体の状態を見ながらしっかり、あした判断したい」
大谷翔平:「(Q.マウンドに上がる準備は?)自分にできることは何でもしたいと思っている。皆いっぱいいっぱいでここまできている。できることが投げることであれば一生懸命、頑張りたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く