堺市中区役所職員“書類送検”…警察「暴力止めなかった」 区の対応を厳しく非難(2023年3月21日)
去年11月、大阪府堺市のマンションで唐田健也さん(当時63)を殺害したとして、隣の部屋に住む楠本大樹容疑者(33)が殺人の疑いで逮捕されました。
共に生活保護を受給していたという唐田さんと楠本容疑者。警察によりますと、事件の1カ月半ほど前に2人は知り合い、その後、楠本容疑者は唐田さんに暴行を加えるなどして金銭を搾取していたということです。
唐田さんは楠本容疑者から「区役所内」で暴行を受けていました。その様子を、複数の職員が複数回目撃していましたが…。
堺市中保健福祉総合センター・石井敏夫所長:「殴る蹴るであったり大きな声で怒鳴りつけたり、そういった行為はなかったので(通報しなかった)」
■捜査幹部「区職員も殺害一端を担った」
さらに唐田さんは、職員の目の前で自分の生活保護費を楠本容疑者に渡していたことも明らかになりました。
警察は20日、楠本容疑者に生活保護費を不正に支給していたとする「背任の疑い」で、区の職員4人を書類送検しました。
4人のうち「課長補佐」については、「暴行の疑い」でも書類送検しました。
この「課長補佐」は書類送検前の取材に対し、次のように答えました。
書類送検された課長補佐:「(Q.暴行した事実はあるか?)僕、僕が?」「(Q.全く身に覚えがない?)正直なところ身に覚えが…全くないわけではないですけど」
捜査幹部は、「暴力を止めなかった職員らは、唐田さん殺害の一端を担っていた」として、区の一連の対応を厳しく非難しています。
(「グッド!モーニング」2023年3月21日放送分より)
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