【サンデーモーニング】手作り 北京五輪開幕、2度目の開催で見えてきた中国の今

【サンデーモーニング】手作り 北京五輪開幕、2度目の開催で見えてきた中国の今

【サンデーモーニング】手作り 北京五輪開幕、2度目の開催で見えてきた中国の今

五輪史上初めて、同じ都市で夏期・冬期を開催した北京五輪。開会式は前回2008年から、規模もテーマも大きく変わりました。その違いから習主席の狙いを読み解きます。

メイン会場の国家体育場、通称「鳥の巣」です。開会式のテーマは「共に歩む未来」。中国国内の様々な民族同士のつながりや、世界の国と国を超えた人々のつながりを象徴するパフォーマンスが展開。聖火は往年の元オリンピック選手から、最後に2001年生まれの若い現役選手へと手渡され、民族、国境、世代を越えた共生が表現されました。

選手入場では、国名を中国語で表記したときの、最初の文字の画数順に入場。例年先頭を務めるギリシャに続いて登場したのはトルコ。漢字では「土耳其」、土は3画でした。日本の「日」は4画で10番目。いつもは先頭に近いオーストラリアは「澳」が15画で最後となりました。

開会式には各国首脳が招待され、いわゆる“五輪外交”が展開されますが、今回、人権問題をめぐりアメリカなどが「外交的ボイコット」を宣言したことで、出席した国の数は大幅に減少しました。ロシアのプーチン大統領、サウジアラビアのムハンマド皇太子、ポーランドのドゥダ大統領など、合わせて25か国です。イギリスの大手調査会社は、このうち、ロシアを含む11か国を民主主義国家の体をなさない「強権国家」に分類しています。

一方、2008年夏の、北京オリンピックにはアメリカのブッシュ大統領、日本の福田首相など、およそ80人の首脳が出席。当時、副主席だった習近平氏は、大会責任者をつとめ、五輪外交の効果を目の当たりにしてきたと言われています。3分の1となった出席者の数を、どう受け止めているのでしょうか。

そして競技場からも、今の中国が見えます。屋外競技は主に、河北省「張家口」と「北京」にある3つの施設で行われます。しかしいずれも、あまり雪が積もる地域ではなく、ほとんどが人工の雪です。

なぜ、そこまでして北京という場所にこだわるのでしょうか。夏期と冬期、両方のオリンピックが同じ都市で行われたことは過去にありません。北京が初めてです。習主席が見据えているのは、秋の共産党大会ではないかと専門家は指摘します。北京オリンピックの成功で大きく飛躍して、3期目続投につなげたい、そんな思惑も垣間見えます。

(「サンデーモーニング」2022年2月6日放送より)
(2022年02月06日11:46)

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