コロナ検査の“脆弱ぶり”露呈、もう一つの抗原検査有効活用で体制拡充を

コロナ検査の“脆弱ぶり”露呈、もう一つの抗原検査有効活用で体制拡充を

コロナ検査の“脆弱ぶり”露呈、もう一つの抗原検査有効活用で体制拡充を

拡充が叫ばれながらその脆弱ぶりが露呈しているのが新型コロナウイルスの検査態勢です。いまや検査を受けない「みなし陽性」の運用が始まりましたが複数有る検査の特徴を活かしながら体制を整えるべきという指摘があります。

新型コロナウイルスの検査には、遺伝子を調べるPCR検査のほか、タンパク質を調べる2つの抗原検査があります。精度の低さや検査キットの不足が問題になっているのが抗原定性検査。これとは別に、専用の装置でたんぱく質を測定するのが抗原定量検査です。

順天堂大学順天堂医院 堀賢教授
「信頼性も高いし、感度もいい。専門の技師さんと機械はいりますけど、実際のところ成田のような空港検疫も抗原定量検査を行っています」

どんな検査なのでしょうか。順天堂大学浦安病院では、PCR検査のほか、緊急入院や救急外来の患者を中心に抗原定量検査を行っています。

順天堂大学浦安病院 三宅一徳准教授
「分析時間が早いのと、基本的には大量の検体を処理できるのがメリット」

一方で、定性検査より精度が優るものの、PCR検査よりは劣るため、3つの検査の中間的位置づけだといいます。患者から採取した鼻腔のぬぐい液を抽出し、待つこと5分。試験管を分析器にかけます。さらに30分後。この検体は陰性であることがわかりました。しかし、その後、別の検体が。

「濃度が5000pg/ml以上、10以上が陽性なので非常に強い陽性。ウイルスの抗原量が非常に多いことを表している」

厚生労働省によりますと、2月2日時点で、抗原定量検査の一日に可能な検査能力9万5000件のうち、行われているのは2万5000件。

順天堂大学浦安病院 三宅一徳准教授
「個人的には最初のステップの採取が一番の問題ではないかと思う。街なかに採取ステーションみたいなものがあるのが一番いい形。そういったところでは抗原定量検査をうまく活用すると、今より一桁は検査数を増やすことができる」

検査資源が有効に活用されない背景に、システムの欠陥があると堀教授は指摘します。

順天堂大学順天堂医院 堀賢教授
「多くの人を見るための抗原定性検査、より詳しく見るための抗原定量検査があって、最後正確にみるためのPCR検査がある。こういうヒエラルキーを検査体制として先進国は作っている。これが日本は散在している状況。全然構造化されていない」
(05日17:18)

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