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イタリアにもあった“野球の町” ルーツには戦争が…「野球が一番人気だ」(2023年3月15日)
16日侍ジャパンと対戦するイタリア代表ですが、「サッカーの国」として有名な国です。一方、「野球の町」と呼ばれる場所がイタリアにはあります。一体、どんな町なのでしょうか。現地を緊急取材しました。
■地中海にベースボール発祥の地
イタリアン・ベースボールの発祥地の1つと言われる、地中海に面する町ネットゥーノ。イタリアではサッカーが有名ですが、野球の町として知られています。人口およそ5万人、イタリア中部に位置する町。のどかな田園地帯を過ぎると…。
この日行われていたのはセリエAの地元球団、ネットゥーノ1945とドイツ1部リーグとの親善試合。イタリア最高峰の野球リーグ、セリエA。サッカーのリーグと同じ名前ですが観客の数はご覧の通り。選手の給料はおよそ12万円。野球だけでは食べていけず、バイトを掛け持ちする選手も。
「ネットゥーノ1945」投手(31):「子どものころにサッカーもやっていた。でもあまり好きになれなかった。偶然、友達と野球をやってそれからハマっちゃったよ」
カルチョの国イタリアで野球はマイナーなスポーツ。バットやグローブ、野球道具をそろえるのも困難なこと。WBC準々決勝に進出してもイタリア国内では報じられる記事はごくわずか。
「ネットゥーノ1945」所属選手(17):「僕の将来の目標はレベルの高い野球選手になること」
野球で食べていくため、彼らの目標はスカウトの目にとまり、ここからはい上がりメジャーの選手になること。ではなぜこの町で野球は広まったのでしょうか。
■「戦後 町に米軍基地」人気に
この町に野球が伝わったのは1945年。地元の球団の名前もネットゥーノ1945。
イタリア球界のレジェンド、バジャレマーニさん(60):「ネットゥーノでは野球が一番人気のスポーツなんだ。イタリアで唯一、サッカーより野球が知られている町だよ」
第2次世界大戦終結後、ネットゥーノの町に米軍基地ができ、アメリカ人から野球を教わり広まったといいます。それから78年、WBC1次ラウンドでオランダを撃破し準々決勝に駒を進めたイタリア代表。16日、準決勝のチケットを賭け、日本戦に臨みます。
米軍基地があったことが発祥ということですが、ほぼイタリアの国技と言ってもいいサッカーのなかで、ここは野球という。珍しい地域であるということですね。
ピアザ監督率いるイタリア代表の世界ランキングは16位ですが、1次ラウンド最終戦で7位と、格上のオランダを破り準々決勝に進出するなど、勢いに乗った状態で明日の日本戦に挑みます。
東京オリンピックで金メダルを獲得した日本のランキングは1位です。日本はトップですが、とは言え短期決戦ですし、イタリアはメジャーリーガーが多いです。日本と比べても。油断はできない。
イタリアのリーグでプレー経験がある元プロ野球選手のG.G.佐藤さんによりますと、イタリア代表の選手の多くは国内に野球人気を広めていきたいという気持ちでWBCに臨んでいるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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