売り時いつ？アメリカの銀行破綻で『金』高騰…大阪市場では２営業日連続で最高値更新（2023年3月15日）
『金』市場で大幅な値上がりが起こっています。大阪市場で取引されている金の先物価格は一時「１ｇあたり８２２５円」をつけて２営業日連続で最高値を更新しました（取引の中心となる２４年２月もの）。
その背景にあるのがリーマンショック以降最大規模となるアメリカの銀行の相次ぐ経営破綻です。３月１０日にベンチャー企業への融資が特色の「シリコンバレーバンク」が破綻。そして３月１２日にはニューヨーク州に本店を置く「シグネチャーバンク」が破綻しました。バイデン大統領は即座に全ての預金者を保護する異例の政策を発表しましたが、リーマンショックのような破綻の連鎖が起きないかなど市場の不安を払しょくできず、３月１４日の東京株式市場の日経平均株価は一時７００円以上下落しました。
一方で、比較的安全な資産とされる『金』への需要が高まり、値上がりしたとみられます。関西の買い取りの現場で話を聞きました。
（ゴールドプラザ梅田本店・鑑定士 三船仁司店長）
「この１日２日でお客さんはかなり増えました。１．５倍近くは増えているような印象です。ここ２日間で金１ｇあたり約１７０円の値上がりをしています。１００円単位で動くというのはなかなか見ないので、今回は大きく動いていると思います」
「ゴールドプラザ梅田本店」では宅配での買い取りも行っていて、その数も今週から増えたと言います。届いたばかりだという商品の査定額は…。
（ゴールドプラザ梅田本店・鑑定士 田宮新作さん）
「合計金額は６２万７４００円（※３月１４日時点）となります。（Ｑもし先週査定していたら？）約１万円の差がありますね。きょうですと同じもので１万円ほどプラスになっておりますので」
今がチャンス！と来店した男性は次のように話します。
（４０代男性）
「１０万円金貨を売却に来ました。父親から譲り受けたものなんですけれども、いい機会ということで」
その査定額はなんと２４万６０００円！
（４０代男性）
「もっと買い占めとくべきやった…。実は１週間前に別の金製品を売却していて、それはちょっと売り急いじゃったなって。納得の価格ということで」
（ゴールドプラザ梅田本店・鑑定士 三船仁司店長）
「金の売り時ではあると思うんですけれど。（アメリカの銀行破綻の）一時的な影響があるかもしれないんですけれども、長期的なスパンで見るともしかしたら下落する傾向ではあるかもしれないですね」
日本にも変化をもたらしているアメリカの銀行破綻。今後、私たちの暮らしに影響を及ぼすのでしょうか。
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