米相次いだ銀行破綻 異例の素早い対応の背景に「リーマンショックの教訓」 記者解説|TBS NEWS DIG

米相次いだ銀行破綻 異例の素早い対応の背景に「リーマンショックの教訓」 記者解説|TBS NEWS DIG

米相次いだ銀行破綻 異例の素早い対応の背景に「リーマンショックの教訓」 記者解説|TBS NEWS DIG

アメリカで相次ぐ銀行の経営破綻。バイデン政権は沈静化を急いでいますが、背景に何があるのか。ニューヨーク支局・藤森記者の報告です。

アメリカ バイデン大統領
「国民は米国の銀行システムが安全だと確信を持つことができる。皆さんの預金は安全です」

急きょ行った会見で、自ら国民に冷静な対応を呼びかけたバイデン大統領。

「心配になりましたが、上手くいくと思います」

政府が対応を急ぐ背景には、過去、アメリカが発端となった世界的な金融危機の苦い経験があります。

大和総研 ニューヨークリサーチセンター 矢作大祐主任研究員
「非常に早い決断だったと思う。リーマンショックの時は土日含めて後手後手に回ったことがあった。今回、その教訓をしっかり踏まえた」

さらに、政府が危機感を持っているのは、歴史的な物価高を抑えるために進めてきた中央銀行による急速な利上げの副作用です。

今回の銀行の破綻は、▼利上げに伴う債券価格の下落により経営が圧迫され、▼ベンチャー企業などは金融機関からの資金調達が難しくなり、結果的に問題の銀行の口座から資金が引き出される動きが加速したことが決定的な要因です。

こうした動きが広がれば、一気に景気が冷え込むという危機感が政府を動かしたものとみられます。

大和総研 ニューヨークリサーチセンター 矢作大祐主任研究員
「(破綻の)連鎖という形になってくると、2008年(リーマンショック)の香りがしてくる。少しリスクが高まってくる」

週明けのNY株式市場は政府の対応をひとまず評価した形ですが、中央銀行が来週開く会合で、1年にわたり続けてきた利上げを継続するのかが注目されます。

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