政府が原発推進の中 核燃料の再処理など問題山積(2023年3月11日)
東日本大震災から12年。政府が福島第一原発事故以来の方針を転換し原発推進にかじを切るなか、使用済み核燃料の問題が再び注目されています。国内唯一の再処理施設を取材しました。
この施設では、全国の原発で使用済みとなった燃料を再処理し、新たな燃料=MOX燃料として使えるようにします。
当初は1997年に完成予定でしたが、試運転時のトラブルや福島第一原発事故を受けた新規制基準への対応などで26回延期されています。
しかし、貯蔵プールには全国から使用済み核燃料が運び込まれ、再処理できないまま2016年からほぼ満杯の状態です。
2024年度前半の完成を目指すものの、建設費は3兆円にも上る見通しです。
一方、リサイクルされた燃料を使うはずの原発も建設が止まっています。
大間原発は、日本初のリサイクル燃料=MOX燃料だけで発電できる施設です。
新基準による審査が続き、2014年だった運転開始は2030年度に延期されています。
岸田政権は原発を最大限に活用する方針ですが、使用済み核燃料や安全の確保など課題は山積したままです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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