【震災12年】癒えぬ悲しみ 区切りも…それぞれの祈り(2023年3月11日)

【震災12年】癒えぬ悲しみ 区切りも…それぞれの祈り(2023年3月11日)

【震災12年】癒えぬ悲しみ 区切りも…それぞれの祈り(2023年3月11日)

 犠牲者と行方不明者を合わせて2万人以上出した東日本大震災から11日で12年です。東北の被災地は鎮魂の一日を迎えました。残された人々は12年という月日をどう感じているのでしょうか。

 特別な思いを胸に捧げる祈り。それぞれの思いを抱き、迎えた11日。

 夫を亡くした女性:「大好きなお酒、どうぞ。逃げればよかったのにって常にそう思ってるんだけど、ほんと海のバカやろうと叫びたいですよね。やっぱり一人になるとね、さみしいです。けんかをしててもね」

 穏やかな表情を見せる海。あの日、町をのみ込みました。宮城県名取市閖上地区。震災で最も被害が集中した地区の一つです。12年経ち、更地が広がっています。

 いとこを亡くした男性:「殺風景になりましたね。昔の家並みに比べれば。まだまだなんじゃないですかね。できれば人が住めるようになってほしい」

 93人が津波の犠牲になった気仙沼市杉ノ下地区。遺族会主催の慰霊祭は今年が最後になります。背景にあるのが「高齢化」です。

 杉ノ下遺族会会長・佐藤信行さん:「区切りというのは遺族にしてみればないと思うんですけども、亡くなった人のことを思いながら冥福を続けていきたいなと思います」

 児童や教職員84人が犠牲となった大川小学校。震災遺構となった校舎は劣化が進み、石巻市は対策に動き始めています。

 あの日から、その日その日を伝え続けてきた12年。

 千葉慎一さん:「『命の言葉私がつなぐ』被災者はこの気持ちだと思います」

 宮城県南三陸町。防災対策庁舎を超える高さの津波に襲われました。

 岸田総理大臣:「引き続き福島の本格的な復興・再生、東北の復興に全力を尽くしてまいります」

 先月1日時点で全国でおよそ3万1000人が避難生活を続けていて、このうちの7割近くが福島県から県外への避難者だということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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