ウ侵攻「また起きてしまった」6歳で東京大空襲を経験 84歳「語り部」平和への思い(2023年3月10日)

ウ侵攻「また起きてしまった」6歳で東京大空襲を経験 84歳「語り部」平和への思い(2023年3月10日)

ウ侵攻「また起きてしまった」6歳で東京大空襲を経験 84歳「語り部」平和への思い(2023年3月10日)

 およそ10万人が犠牲になったとされる東京大空襲から10日で78年です。「語り部」の84歳の女性は、ロシアのウクライナ侵攻が自らの空襲体験を若い世代に伝えることを決意させたと語りました。

 東京大空襲を経験・西尾静子さん(84):「(ウクライナの)6歳くらいの女の子でしょうか。地下の防空壕(ごう)でしゃがんで、震えながら泣いているのを見て私はまた起きてしまったのかと」

 西尾静子さん(84)は、6歳の時に東京大空襲を経験しました。

 母親と防空壕のなかに逃げ込み何とか命は助かったものの、一夜明け防空壕を出ると至る所に遺体があったといいます。

 東京大空襲を経験・西尾静子さん(84):「皆焼け死んでしまって、真っ黒こげの丸太のようになって、(防空壕の)ドアの前で積まれるようになって死んでしまったんですね。外に出て逃げる間に見た惨事が完全に私の心を壊しました」

 24年にわたって「語り部」を続けてきた西尾さんですが、ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにして、平和がいかに大事なのかを理解してほしいという思いを改めて強くしたといいます。

 東京大空襲を経験・西尾静子さん(84):「これから自分たちのためにも平和を引っ張っていかないと。世界は成り立たないということは認識してほしいと思います」
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