「検査を使い回し」不正請求の疑いも…保険医療機関の取り消し求める“暴行”滝山病院(2023年3月8日)

「検査を使い回し」不正請求の疑いも…保険医療機関の取り消し求める“暴行”滝山病院(2023年3月8日)

「検査を使い回し」不正請求の疑いも…保険医療機関の取り消し求める“暴行”滝山病院(2023年3月8日)

入院患者への暴行事件が発覚した東京・八王子市の精神科病院をめぐり、患者を支援する弁護士が、保険医療機関の指定取り消しなどを国に申し入れました。

相原啓介弁護士:「お金に関する不正が取り消し理由になる。私が把握している範囲では、同じ検査を使い回して、行ってない検査を行ったかのように記録だけをつけている。その検査について、診療報酬請求をされていることだと思うので、もしそういうことがあれば、診療報酬の不正ということになると」

社会から隔絶された病院では、患者への虐待だけではなく、診療報酬の不正請求が行われていた可能性もあるといいます。

うつ病と糖尿病を患い、滝山病院に入院していたAさん。去年12月、容体が急変した後、家族が望まない治療が続けられていました。

Aさんの妻:「意識がなくなって、だいぶ経ちますから、かわいそうだし、院長に電話したんですよね。『延命しないでください』と言ったが『あぁそう』とか言うくらいで」

開示されたカルテには投薬などの延命治療が行われていた記録がありました。

Aさんの妻:「先生を信用していましたけどね。先生がちゃんと聞いてくれなかったから、本当にかわいそうだった」

適切なケアがされていなかった可能性もあります。

Aさんの長男:「病院側からは『床ずれができていますから』と、うちの母が聞いていたので。違う人の写真が入っているのかなって最初思ったぐらい」

家族はカルテを見て、初めて重度の褥瘡(じょくそう)ができていたことを知りました。

約2週間後には、皮膚の下の組織が黒く壊死していて、症状がさらにひどくなっています。

Aさんの長男:「2週間足らずで、こんなにひどくなってしまうのは、治療が足りてないとか、ほったらかしというか、何もされてなかったんじゃないか」

Aさんの家族は、弁護士に相談をしながら、病院側に説明を求めていく方針です。

相原啓介弁護士:「心肺停止後の蘇生措置ですけれども、遺族は『やらないでくれ』ということがはっきりしていて、それにもかかわらず(延命治療を)やったのであれば、診療報酬の不正請求につながってくる話だろうと」

診療報酬を不正請求した可能性があるとの指摘について、病院側に取材を申し入れたところ、「現時点で、メディア等を通じて情報を発信する予定はありません」という回答がありました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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