【独自】“二次救急”病院「完全に崩壊」・・・病床設置も「病気はコロナだけではない」(2022年2月4日)

【独自】“二次救急”病院「完全に崩壊」・・・病床設置も「病気はコロナだけではない」(2022年2月4日)

【独自】“二次救急”病院「完全に崩壊」・・・病床設置も「病気はコロナだけではない」(2022年2月4日)

 救急医療の現場は、すでに限界を迎えています。

■“二次救急”病院「完全に崩壊」

 救急医療に特に力を入れている、東京・八王子市にある病院。搬送されてきた患者を診ている最中にも、電話の音が鳴ります。

 清智会記念病院・横山智仁理事長:「今現在、回ってない。かなり救急のほうも、かなり逼迫(ひっぱく)というか、もう完全に崩壊状態」

「もう完全に崩壊状態」とまで訴える、その理由とは・・・。

 八王子市には、この病院のようにコロナ患者とは別に、入院や手術が必要な重症患者を受け入れる「二次救急」に指定された病院が6つ。より高度な救命救急医療に対応する「三次救急」が1つあります。しかし・・・。

 横山智仁理事長:「三次救急やってるセンターが、コロナ病床40床を80床まで上げていて、そのあおりを逆に、こっち(二次救急)がくらってる」

 三次救急に指定された病院が、都の要請でコロナ病床を増やしているため、この病院にも、今まで三次救急で診ていた重篤な救急患者が回ってくるのだといいます。

■「病気はコロナだけではない」

 患者があふれ、受け入れを断るケースもあります。

 逼迫する救急医療体制。それが、さらに深刻化する懸念があります。

 横山智仁理事長:「都からもかなり強いプレッシャーを掛けられたんで。致し方なく、明日からコロナ病床を再設置という形を取る」

 すでに逼迫している現場に、コロナ病床を設置するためには、二次救急の救急患者の受け入れをさらに制限しなければなりません。

 横山智仁理事長:「何とか回してますけど、きのうの(感染者が)2万人を超えたっていうのが連日続いて、まだピークアウトしないとなると、機能が維持できなくなる。入院している人をポイッて追い出すわけにはいかないので。うちの救急をいったん、全部ストップするしかない。そうすると、八王子地域の救急はさらに“壊滅的な状態”になってしまう。救急とコロナのバランスを、日本全体は大げさかもしれないけど。病気はコロナだけではないし、大事な命が失われないように、ちゃんと救急のことも、皆で考えてほしい」

(「グッド!モーニング」2022年2月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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