支援“先細り”も…150万人が避難生活 トルコ・シリア大地震から1カ月(2023年3月6日)
トルコ大地震での死者は、トルコ・シリア合わせて約5万3000人に上っています。
地震発生から1カ月が経ちましたが、いまだ160万人近い人々が、テントなどでの生活を余儀なくされています。
ハサン・アルスランさんと家族4人は、がれきに埋まり、地震発生から6日後に無事救出されました。
仮設の住居で始まった新生活。この日はスープを作りました。
飲料水などはありますが、トイレなど生活用水は十分とはいえません。
アルスランさん:「多くを失いましたが、また手に入るでしょう。人生は続きます。日はまた昇り、沈む。季節は巡ります。人生は続くのです」
被災者が生活を立て直すには、十分な支援が必要です。
ただ、なかには支援が先細りしている地域もあります。
トルコのみならず、世界中からの支援物資が集まる拠点の1つでは、支援が7分の1ほどに減ったといいます。
テント村担当者:「地震発生直後はトラック35台分の支援物資が届いていましたが、最近では5~6台分にまで減っています」
新たな問題も起きています。
ガジアンテップのインフラは復旧しましたが、JICAの医療テントには一日100人以上の患者が訪れるといいます。
国際緊急援助隊医療チーム・中森知毅副団長:「現地では、まだ被災者の支援に医療者が行かれていて、普段かかっているクリニックがオープンしていない。病院機能が低下していて、かかる所がない。そういう理由で、こちらの方に来ている」
心配なのは、避難者の生活環境です。
中森知毅副団長:「保健省を通じて、感染症をみたら報告をしてほしいと依頼が来ている。避難者がもといた家ではないところで暮らしている地区が多いエリアでは、懸念はこれからも続くと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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