「紙袋から札束を」 楽天モバイルめぐる巨額詐欺事件 「一味だと言われ…」下請け業者は経営危機|TBS NEWS DIG
楽天モバイルの基地局建設をめぐる巨額詐欺事件。容疑者たちの金回りの良さが目撃される一方で、工事の下請け企業は詐欺に加担したとみなされ、経営危機にひんしています。
楽天グループ 三木谷浩史 会長(2020年3月)
「モバイルネットワークを民主化すると」
2020年、「第4の携帯キャリア」を標榜し、市場に参入した楽天モバイル。
その元部長である佐藤友紀容疑者(46)はおととし、基地局整備の業務を委託していた「日本ロジステック」常務の三橋一成容疑者(53)に9億円あまりを水増し請求させ、楽天モバイルから25億円ほどをだまし取った疑いがもたれています。
警視庁によりますと、カネの流れはこうです。
まず、楽天モバイルから日本ロジステックに振り込まれ、その一部が逮捕された浜中治容疑者(49)が社長を務めていた運送会社「TRAIL」に流れます。その後、佐藤容疑者側に還流させていました。
この手口でおよそ300億円をだまし取ったとみられ、佐藤容疑者はだまし取った金を高級車の購入などに使っていたということです。
佐藤容疑者と仕事をした人
「仕事には結構厳しい人ですよ。自分に厳しくないだけかもしれないけど。フェラーリに乗って、最終的にはまた違うのに乗っていました。4000万ぐらいかな」
さらに、浜中容疑者も羽振りが良かったと言います。
浜中容疑者の関係者
「飲みの会計が400万円ぐらいだったとき、紙袋にUFOキャッチャーみたいにガバッて手を入れて、ドーンと札束を机に置いていた」
浜中容疑者が所有する倉庫には何台もの高級車が並んでいます。
容疑者たちが巨額の金を得る一方で、その下請け業者は経営危機に陥っています。
一次下請け業者「信和」 堤信太朗 社長
「これが全部楽天さんの基地局で今(工事が)止まってどうしようもなくなっている材料です。仕事を剥ぎ取られたので、今こうやって現状ずっとここに置きっ放しの状態に」
関係者によりますと、去年、不正請求が楽天モバイル内で明らかになり、楽天モバイルが「TRAIL」との取引を停止。その余波で「TRAIL」の一次下請けだったこの会社は、およそ7億円分の発注が白紙になったのです。さらに…
記者
「福岡県北九州市にある楽天モバイルの基地局の一つです。こちらの基地局すでに完成し、電波も出ているのですが、工事費用は支払われていないということです」
すでに進んでいた工事の費用、およそ1億5000万円も支払われていないといいます。
一次下請け業者「信和」 堤信太朗 社長
「楽天モバイルから紹介されて参入しているわけじゃないですか。こと(不正請求)が明るみになったら、お前たちも一味だと言われて、一次会社まではTRAILと一味だと、不正の奴らだと。恩を仇で返すような。すさまじいなと思いました」
未払いについて楽天モバイルは…
楽天モバイル
「当社は個別の取引先からさらに業務を委託された取引先について、何らかの対応や関与を行う立場にありません」
警視庁は実態解明を進めています。
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