「最後に顔を見られてよかった」コロナ直撃の高3 マスクなしの卒業式(2023年3月4日)

「最後に顔を見られてよかった」コロナ直撃の高3 マスクなしの卒業式(2023年3月4日)

「最後に顔を見られてよかった」コロナ直撃の高3 マスクなしの卒業式(2023年3月4日)

報告 小山颯
「卒業生たちが入場してきました。マスクを外した生徒の姿もあります」

3日、長野市立長野高等学校で行われた3年ぶりとなるマスクを外しての卒業式。
そこには、様々な思いがあふれていました…

卒業式の前日、体育館では着々と準備が進んでいました。

「旅立ちの日に」

入念に行われていたのが、歌唱の練習です。

音楽の先生
「480人で歌うの初めて。緊張するね。でも大丈夫」

校歌斉唱は3年ぶり。先生の指導にも熱が入ります。

音楽の先生
「3年生頑張ってるよ。1、2年生声出して!」

市立長野高校 内山みのり教頭
「歌唱指導も含めて、本当に先生方も思い入れがあるなという感じがしました。全校で校歌を歌うってことが初めてですよ。そういう意味でも、今回の卒業式は本当に心を込めて送れるかなという気はします」

新たな門出を迎える卒業生たちは、コロナ禍の高校生活をどう感じていたのでしょうか?

将来、研究者を目指している卒業生の田中良磨さん。
生徒会活動にも力を注いできました。

卒業生 田中良磨さん
「感情が見えなくて生徒会活動での意見のぶつかり合いとか、これも表情が見えていれば、もうちょっと和やかなのになと感じた部分はありました」

この3年間、学校生活の写真は、ほとんどがマスク姿。父親も複雑な思いで見守ってきました。

良磨さんの父 田中宏一さん
「マスクを強いられた3年間でしたけれども、最後くらいは皆さんに顔を見せて堂々と卒業していっていただきたい」

卒業生 田中良磨さん
「まかせろといったところで、堂々と自分を見せて卒業式を迎えたいと思ってます」

そして迎えた卒業式当日。コロナ禍で過ごした仲間との3年間。特別な思いが込みあげます。
今年の卒業生は156人。生徒と教職員は、マスクを外す方針でしたが…

報告 小山颯
「教職員はほとんどマスクをしています。卒業生も席に着いてからは多くの生徒がマスクをつけています」

前日に取材をした良磨さんはマスクをはずしています。
卒業生の答辞からは、我慢を強いられた3年間の思いが…

答辞の卒業生
「私たちは入学式を迎え、その後すぐにオンライン授業が始まりました」

前日に繰り返し練習した校歌斉唱。マスクは付けたままですが、力強い歌声が響きました。

市立長野高校 内山みのり教頭
「晴れ晴れしてましたよね。コロナで私の仕事は増えたんですけど、それを忘れさせてくれた卒業式だと思うし、教員になってよかったと思いました」

共に過ごした3年間のマスク生活、特別な絆も生まれました。

卒業生
「これからは家を離れちゃいますけど、この経験を生かして頑張りたいと思います。ありがとうございました」

それぞれの教室にはいつまでも別れを惜しむ姿がありました…

卒業生
「最後に(みんなの顔が)見られてよかったです」

サタデーステーション 3月4日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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