【闇リスト】「死を覚悟」名前記載知って防犯も… 狙われる“福島の高齢者”指摘も (2023年3月3日)

【闇リスト】「死を覚悟」名前記載知って防犯も… 狙われる“福島の高齢者”指摘も (2023年3月3日)

【闇リスト】「死を覚悟」名前記載知って防犯も… 狙われる“福島の高齢者”指摘も (2023年3月3日)

 福島県の住宅で高齢の夫婦が襲われ、現金などを奪われた事件で新たな情報です。被害者の名前が詐欺などに悪用されるいわゆる“闇リスト”に記載されていたということです。

 被害に遭った星邦康さんの妻:「夫と私は突然の被害に死を覚悟しました」

 先週、福島県南相馬市の自宅に数人の男が押し入り、夫が数回殴られ現金や貴金属を奪われた星さんのコメントです。さらに…。

 被害に遭った星邦康さんの妻:「夫の名前の載る闇リストの存在は震災以前から承知していた。日々防犯に努めていましたが、このような被害に遭ってしまいました」

 “闇リスト”とは警察が特殊詐欺グループから押収した犯罪に悪用されていた名簿のことです。そこに東日本大震災の前から星さんの夫の名前が記載されていました。星さんは夫の名前が“闇リスト”に記載されていたことを知っていて、防犯に努めていた中で今回の事件は起きました。

 10年以上前に作られた闇リスト。今回の事件に関係しているのでしょうか。

 ジャーナリスト・石原行雄さん:「新しい名簿をいまだに簡単に入手できる状況にありながら震災前の10年以上前の古いリストがもとになったものを何で使いまわしているかというと、やはり震災前後に入手した名簿、資産家リストのような形で犯罪者側にとって、確度の高い精度の高いターゲットリストにした状態のものがあったのでは。当時のリストがさらに精度を高めて資産家リストのような形になったものであれば、今後もかなり使い手があるということで、ずっと温存して度々、例えば特殊詐欺でも何度も使われていた可能性もある」

 なぜ“闇リスト”を使った犯罪が後を絶たないのでしょうか。

 ジャーナリスト・石原行雄さん:「(闇リストが)古いものであってもアップデートして現状こういう状況、リストに載っているこの家はこういう状況なんじゃないかというのを再確認して、『ここは入りやすいぞ。ここは資産ありそうだぞ』というのを確認したうえで犯行を行っている可能性は十分考えられる」

 さらに名簿業界に詳しい人物は、星さん夫妻の住む“福島県の高齢者”が狙われていると指摘します。

 名簿業界に詳しい人物:「(震災で)国からのお金とかお金持ちの人が増えた。今回狙われた星さん、リストにはもちろん入っていた。投資をされようとしていたみたいなんですよ。今回ルフィとか色んなことがあった。色んな形で逮捕者が続出していて、当局も規制をかけてくるのでその前にということだと思う」

 警察はこれまでに実行役とみられる東京都に住む男2人を逮捕しています。2人は同級生で友人関係だったといいます。

 2日、警察は犯行に使用されたとみられるレンタカーの検証を瓜田容疑者を立ち会わせて行い、車内の状況などを確認しました。また、警察は同じ車に乗って事件に関与した他の男の行方を追っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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