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関西各地の『節分』フェイスシールド着用の鬼…起源は室町時代“疫病を鬼に見立て”(2022年2月3日)
2月3日は節分です。去年に続きイベントなどを大々的に行うことができず縮小ムードが続いていますが、コロナ禍でも息づく関西の節分の風景を取材しました。
続々と並べられていく恵方巻。「大丸心斎橋店」の鮮魚店は、この日のために2700本を用意しました。コロナ禍で自宅で食事を楽しむ人が多いため、今年も引き続き贅沢志向。高級恵方巻が人気です。また時短営業で苦境が続く飲食店も今年から参入。名古屋名物・味噌カツを使った恵方巻や、うどん屋の出汁をきかせた厚焼き玉子のものまで、コロナ禍ならではの工夫が見られました。
(購入した客)
「30本ほど買いました。当たり外れのないようにみんなに配らないといけないので。社員のみんなに」
そして恵方巻で気になる今年の恵方は“北北西”。この恵方をめぐり去年の大晦日にある儀式が行われていました。場所は京都市のお寺「神泉苑」にあるその名も『恵方社』では、昨年の恵方“南南東”から今年の恵方“北北西”の向きへと社ごと大転換。日本で唯一、毎年その年の恵方に向かってお参りできるのです。
そして節分といえば鬼と豆まき。兵庫・姫路市内の「書写認定こども園」では、鬼もフェイスシールドにソーシャルディスタンスで万全のコロナ対策です。70年以上続く思い出づくりの場がなくならないようにと今年も開催されました。
悪者として追い払われる鬼。そもそもなぜこの風習は始まったのでしょうか。鬼の伝説が数多く残されている京都府福知山市には、国内でも珍しい鬼の博物館「日本の鬼の交流博物館」があります。室町時代まで遡るという節分の歴史。目に見えない疫病を鬼に見立てて追い払おうとしたのが起源とされています。
(日本の鬼の交流博物館 佐藤秀樹館長)
「鬼というのは境目に現れる。季節の境目というのもあって、冬の苦しかった部分とかを祓って、次の新しい春を迎えたいという部分が、節分という行事になっていったのではないか」
昔も今も人々が願うのは、疫病がおさまり、鬼がいない世の中。今年こその願いを昔からの風習に託します。奈良・吉野町の「金峯山寺」でも節分の法要が行われました。
(金峯山寺 田中岳良さん)
「長らくコロナの災禍の中で、みなさんマスクをしなければならないし、オミクロンオミクロンと毎日みんな惑わされています。何とかこういう時代が、元の時代のように笑顔で過ごせるような、そういう春になってほしいなという風に思います」
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