母校も喜び「チャレンジという言葉をよく聞いた」 新宇宙飛行士候補の米田あゆさん(2023年2月28日)

母校も喜び「チャレンジという言葉をよく聞いた」 新宇宙飛行士候補の米田あゆさん(2023年2月28日)

母校も喜び「チャレンジという言葉をよく聞いた」 新宇宙飛行士候補の米田あゆさん(2023年2月28日)

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2月28日、新たな宇宙飛行士候補として28歳の米田あゆさんと、46歳の諏訪理さんの2人が合格したと発表しました。

 (JAXA 山川宏理事長)
 「このたび諏訪理さん、および米田あゆさんの2名の方を宇宙飛行士候補者として決定しましたのでご報告いたします」

 JAXAは2020年、13年ぶりに日本人宇宙飛行士を募集すると発表。その応募資格についても、それまで「理系の大学卒」としていたものを撤廃するなど大幅に緩和しました。

 書類選考と4度の選抜試験を通過して過去最多4127人もの応募の中から見事に選ばれた2人。諏訪理さんはアメリカのプリンストン大学大学院を卒業し、現在は世界銀行に勤務。46歳での合格は史上最年長です。前回も応募していましたが一次試験で不合格となり、今回、2度目の挑戦でついに夢を叶えました。

 (諏訪理さん)
 「合格の連絡をもらったのがだいたい24時間前なんですけれども、まず最初に驚いたというのと、大きな責任を負うことになったんだなと。きのうも実は…気持ちが高ぶってあまり寝られなかったです」

 そして、もう1人の合格者である米田あゆさん。東京大学医学部を卒業し、現在は虎の門病院で外科医として勤務。28歳での合格は史上最年少タイ、現役飛行士では最年少となります。

 (米田あゆさん)
 「最初はまず、喜びと同時にびっくり、驚きがありました」

 米田さんの母校は兵庫県の名門私立・神戸女学院の中学校と高校。教え子が成し遂げた快挙に当時の担任らも喜びを語りました。

 (高校3年時の担任)
 「『ニュースに出ているよ』ということを学校の事務長から。ニュースを見せられて、まあ!と思った。彼女の口からは『チャレンジ』という言葉をよく聞いていたんですよね。スポーツが大好きで、本当に活発な生徒でした」

 中学時代にはテニス部で全国大会にも出場するなど、まさに文武両道。そんな米田さんが宇宙飛行士を志すきっかけになったというのが…。

 (米田あゆさん)
 「父からもらった宇宙飛行士の向井千秋さんの伝記がきっかけでした。宇宙から地球を眺めて感動している向井千秋さんの姿が描かれていて、それにすごく感銘を受けて。友達感覚のような、もっともっと(宇宙を)身近に感じてもらえるきっかけになれる宇宙飛行士になりたいと思っております」

 今回のJAXAの選抜は月への有人着陸・探査などを目的とする「アルテミス計画」を見据えてのもの。新たに建設される月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」には日本人宇宙飛行士の搭乗も決まっています。

 記者から「月」への思いについて問われると…。

 (諏訪理さん)
 「月って日本人にとって非常に特別な思い入れのあるもの。少しでもアルテミス計画に貢献できるように、これからの訓練を頑張っていければと思っております」
 (米田あゆさん)
 「何かあったときは月を眺め力をもらう、そんな存在だったと感じています。可能であれば私が月に行きたい」

 そして、こんな質問も…。

 (諏訪理さん)
 「(Q知的生命体がいるかどうか?)これだけ広い宇宙の中なので、いるんだろうと。遭遇したらおもしろいですよね」
 (米田あゆさん)
 「(Q知的生命体がいるかどうか?)いるだろうというのと、いてほしいという願望と両方ですね。(いたほうが)よりいっそう宇宙に対する思いや憧れが皆さんの中に大きくなっていくんじゃないかなと思います」

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