【14年ぶり選出】月面にも?日本人宇宙飛行士 米田あゆさん(28)と諏訪理さん(46)(2023年2月28日)

【14年ぶり選出】月面にも?日本人宇宙飛行士 米田あゆさん(28)と諏訪理さん(46)(2023年2月28日)

【14年ぶり選出】月面にも?日本人宇宙飛行士 米田あゆさん(28)と諏訪理さん(46)(2023年2月28日)

 14年ぶりに新しい日本人宇宙飛行士が選出され、世界銀行で働く46歳の諏訪理さんと28歳の外科医・米田あゆさんが選ばれました。この2人は日本人として初めて月面に降り立つかもしれません。

 ■14年ぶり日本人宇宙飛行士“合格”

 約1年にわたる宇宙飛行士選抜試験の結果、合格したのはこの2人でした。

 宇宙飛行士候補者に選ばれた米田あゆさん:「米田あゆと申します。28歳で生まれは東京で、現在はですね東京にある日本赤十字社医療センター並びに虎の門病院というところで外科所属の医師として勤務をしております。勤務内容としましては、手術をしたりですね、あとは病棟業務、また救急の対応にあたったりしております」

 宇宙飛行士候補者に選ばれた諏訪理さん:「諏訪理と申します。現在46歳で東京都の出身で育ちは茨城県つくば市です。現在、ワシントンにある世界銀行でアフリカの防災であるとか、気候変動対策といったような案件をプロジェクトを担当しております」

 過去最多の4127人が応募するなか、宇宙飛行士候補者として14年ぶりに選ばれたのは現在、世界銀行に勤める諏訪理さんと都内の病院で働く外科医・米田あゆさん。今後2人はJAXA(宇宙航空研究開発機構)に入って、約2年間訓練を受け、宇宙飛行士の認定を受けることになります。

 宇宙飛行士候補者に選ばれた米田あゆさん:「一番最初はまず、喜びと同時にびっくり、驚きというところがありました。その後、やはり選んでいただいたということに対する責任感、使命感というものを感じて、かなり身が引き締まるような思いがしました」

 宇宙飛行士候補者に選ばれた諏訪理さん:「合格の連絡をもらったのが大体24時間前ですけれども、まず最初に驚いたというのと、大きな責任を負うことになったんだなという感覚を持ちました」

 現在、アメリカにいる諏訪さんはリモートでの会見となりました。米田あゆさんは一冊の本との出会いから宇宙飛行士に憧れていました。

 ■向井千秋さんの伝記漫画で「感銘」 宇宙飛行士“合格”米田あゆさん

 宇宙飛行士候補者に選ばれた米田あゆさん:「小さいころにまずは父からもらった宇宙飛行士の向井千秋さんの伝記をもらったのがまずきっかけでした。その伝記を読んでですね、漫画だったんですけど、描写の中で宇宙から地球を眺めて感動してらっしゃる向井千秋さんの姿が描かれていて、それにすごく感銘を受けて、そこが宇宙飛行士という職業を知るきっかけとなって、そこから宇宙への思いが出てきたというところですね。今回、募集が発表された時に、私でも応募資格があるんだと気付いた時にこれは挑戦しない選択肢は自分の中にないなと、幼少期の夢が一気に湧き上がってきたというところです」

 現在、JAXA所属の日本人宇宙飛行士は6人いますが、いずれも男性。日本人の女性宇宙飛行士は向井千秋さん、山崎直子さんに続き、米田さんで3人目となります。

 宇宙飛行士・山崎直子さん:「諏訪理さん、米田あゆさん宇宙飛行士候補者おめでとうございます。宇宙は広いです。それぞれの持ち味を活かして人類の可能性を広げるべくご活躍されることを祈念しています。女性の選抜は24年ぶりで感慨深いです」

 東京生まれで、京都育ちの米田さん。中学と高校は兵庫県の神戸女学院に在学。

 ■「えっ宇宙?」恩師が驚き語る

 米田さんの高校3年生時の担任・稲垣祐子さん:「彼女は医師という道を歩んでいましたので『えっ!?宇宙』という感じで、やっぱり驚きとともにやっぱり彼女らしいな、さすがチャレンジしているなと思いました。割と彼女の口からチャレンジという言葉をよく聞いていたんですよね」

 そんな米田さん、この1年でトライアスロンに挑戦したということです。その後、東京大学医学部に進学し、ヨット部に所属。

 東大ヨット部で米田さんと同期:「やっぱりいるだけで場も和みますし、すごく努力家で本当に部を引っぱっていくような方でございました。ヨットは冬は寒くて夏は暑いし、波も風もつらいんですけれども、レース中に寝ちゃうというのはすごかったなと思いますね」「(Q.レース中に寝ちゃうことがあったんですか?)そうですね。言っていいか分からないんですけど、『ごめんごめん』という感じでそれを皆許しちゃうような感じでしたね」

 ヨット部の後輩は。

 東大ヨット部で米田さんの後輩:「誰とでも仲良くできる人だったと思います。本当に話しやすいし、自分の意見を持っていて人の話も聞くみたいなスタンス」

 ■日本人初の月面ミッションも?
 
 2人が正式に宇宙飛行士に認定されれば、有人月面探査「アルテミス計画」への参加が期待され、日本人として初めて月に降り立つ可能性があります。

 宇宙飛行士候補者に選ばれた米田あゆさん:「今回の宇宙飛行士の募集が発表された日がちょうど月食の日だったんですね。月食の日に逆に地球は月面から見るとどう見えるんだろうと、それを見た人は恐らくまだいないんじゃないかと思ったりして、月に立つことができるのであれば、そういった経験を伝えていきたいと思います」

 東大生:「同じ女性として本当にすごいなと思うし、尊敬できる先輩だなとすごく思います」

 米田さんは「友達感覚で身近に感じられる宇宙飛行士になりたい」と話しています
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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