「父ちゃんやったよ…と言える日が早く来ることを願う」40年前の事件で再審開始の判断(2023年2月27日)

「父ちゃんやったよ…と言える日が早く来ることを願う」40年前の事件で再審開始の判断(2023年2月27日)

「父ちゃんやったよ…と言える日が早く来ることを願う」40年前の事件で再審開始の判断(2023年2月27日)

約40年前の滋賀県日野町の強盗殺人事件で、大阪高裁は再審開始を認めました。

 1984年12月に滋賀県日野町で酒店を経営する女性が殺害され金庫が奪われた事件では、阪原弘さんが強盗殺人の罪に問われ、自白を強要されたとして無罪を訴えてきましたが、無期懲役が確定して服役中に75歳で病死しました。

 大阪高裁は2月27日、遺体発見現場に本人を立ち合わせての捜査について、「立ち会った捜査官による誘導の可能性を含めて任意に行われたといえるかどうか疑問を差し挟む余地が生じた」と判断。再審の開始を認めました。

 (阪原弘さんの長男・阪原弘次さん 2月27日の会見)
 「これでやっと再審無罪に向けて階段をまた一つ上がることができたんやなと。父ちゃんやったよ、再審無罪やで、これで大手を振って世の中を歩いて行けるんやで、ということを言えるような日が一日も早く来ることを願っています」

 一方、大阪高検は「主張が認められなかったもので遺憾である」とし、最高裁に特別抗告するかどうか検討するとしています。

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