【一部始終】“実行役”緊迫の逮捕劇 狛江強盗殺人“4人目逮捕”ルフィとの関連は?(2023年2月22日)
先月に東京・狛江市で起きた強盗殺人事件で警視庁は22日午後、東京・中野区の強盗事件で起訴されていた永田陸人被告(21)を新たに逮捕しました。警視庁は朝にも実行役の野村広之容疑者(52)ら3人を逮捕。テレビ朝日のカメラが野村容疑者が逮捕されるまでの一部始終を捉えました。
ANNのカメラが捉えた逮捕劇。住民がいつもと同じような朝を迎えるなか、強盗殺人事件の容疑者逮捕に向かった捜査員たち。この後、カメラは前に移動、右側にレンズを向けます。
午前7時45分ごろ、埼玉県川口市。捜査員とともに自宅から外に出てきた、髪をオールバックにしたノーマスクの野村容疑者です。
先月19日、東京・狛江市の住宅で起きた強盗殺人事件。大塩衣與さん(90)が手足を縛られるなどして暴行を加えられて殺害されたほか、指輪や高級腕時計など合わせて60万円相当が奪われました。警視庁はこの強盗殺人事件の実行役として関与した疑いがあるとして、職業不詳・野村容疑者を今月22日朝、逮捕しました。
その逮捕の様子をANNのカメラが捉えました。目線を下に向けている野村容疑者。捜査員が提示したとみられる書面に目を通していました。慌ただしい動きを見せる捜査員とは対照的に、落ち着いた様子で指をさしながらやり取りする野村容疑者。不測の事態に備えてでしょうか、野村容疑者の周囲を取り囲んだ捜査員たち。誰かが密状態に気付いたのでしょうか、野村容疑者はマスクを着用。
逮捕手続きの一連の説明が終わったのでしょうか。すると、野村容疑者の動きがせわしくなります。そんな野村容疑者の左腕をつかむ捜査員。野村容疑者の財布でしょうか、中身があらためられたほか、右側のポケットからも何かが取り出されるなど、所持品の検査が行われたとみられます。
狛江市で起きた強盗殺人事件発生から約1カ月。実行役とみられる野村容疑者は捜査員に囲まれながらも特に動揺した様子を見せません。捜査員とやり取りを始めてから十数分。膠着(こうちゃく)状態が続くなか、野村容疑者がいら立った様子を見せ始めました。
黒いフードをかぶり、両腕を組んだ野村容疑者。これをきっかけに捜査員が動き始めました。午前8時前、野村容疑者は強盗殺人などの疑いで逮捕されました。納得していないのか、それとも諦めたのか。その表情から真意をくみ取ることはできませんでした。
野村容疑者を知る人は…。
野村容疑者を知る人:「6、7年前に入居してきたんだよね。奥さん、子ども…『家族をおいて俺1人ここへ来た』と。夜の仕事だと思います。朝、帰って来るから」「(Q.トラブルになったことは?)聞いてないですね」
狛江市で起きた強盗殺人事件を巡ってはもう1人、野村容疑者と同じ埼玉県に住む福島聖悟容疑者(34)も逮捕されました。福島容疑者は犯行に使われたレンタカー2台の名義人だったということです。
全国14都府県で実に50数件起きている強盗・窃盗事件。その一連の事件を結び付けるきっかけとなったのが、狛江市の強盗殺人事件でした。この事件には22日に逮捕された野村容疑者と福島容疑者の他に、中野区の強盗致傷事件で逮捕・起訴された永田陸人被告、さらに石川県内で偽造免許を使っていた疑いで現在、勾留中の19歳の男子大学生も逮捕されました。
犯行に使われたレンタカーからは大塩さんの家族のものとみられる腕時計3本の他、携帯電話も見つかっています。その携帯電話からは指示役「ルフィ」を名乗る人物とのやり取りも見つかっていて、フィリピンから強制送還された4人の容疑者との関連が疑われています。
狛江市では強盗殺人事件があった住宅の前で大塩衣與さんの息子が取材に応じ、胸の内を明かしました。
大塩衣與さんの息子:「(Q.事件が起きてから、きょうの逮捕に至るまでどんな思いで過ごしてきた?)もう、おふくろに対して『ごめんね』って言っていたから。おふくろを殺害した人間たちが捕まったっていって『ああ良かったね』と言って、何も『良かったね』とは思わない。おふくろは帰ってこないから。生き返らない」
狛江市の強盗殺人事件では4人の他にも事件に関与した人物がいるとみて、警視庁は全容解明を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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