うつ病発症の自衛官が自死 国に7800万円の賠償命じる判決 上司のパワハラは認めず(2023年2月21日)

うつ病発症の自衛官が自死 国に7800万円の賠償命じる判決 上司のパワハラは認めず(2023年2月21日)

うつ病発症の自衛官が自死 国に7800万円の賠償命じる判決 上司のパワハラは認めず(2023年2月21日)

自衛官の男性が自殺したのは長時間労働や上司からのパワハラが原因だとして遺族が国を訴えた裁判で、国に約7800万円の賠償を命じる判決です。

 陸上自衛隊松山駐屯地に勤務していた男性(当時28)は10年前、過労死ラインを超える残業時間の末にうつ病を発症し、自殺しました。遺族は「長時間労働だけでなく上司による限度を超えた指導もあった」として、国に9000万円あまりの損害賠償を求めていました。

 2月21日の判決で、大津地裁は「長時間の勤務を余儀なくされたのに適切な配慮がされず自殺に至った」と判断。国に対して約7800万円の賠償を命じた一方、上司によるパワハラは認めませんでした。

 (遺族)
 「やはり親として本当に情けない思いでいます。気がついてやれなかったし、助けてやれなかったし」

 遺族は「控訴するか検討したい」としています。 

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