【今季初の積雪4m超】ポカポカ一転“真冬に”各地で事故、物流に影響も(2023年2月21日)

【今季初の積雪4m超】ポカポカ一転“真冬に”各地で事故、物流に影響も(2023年2月21日)

【今季初の積雪4m超】ポカポカ一転“真冬に”各地で事故、物流に影響も(2023年2月21日)

 21日の日本列島は強い寒気が流れ込み、厳しい冬の寒さとなりました。そして、東京の伊豆大島でも雪が降るなど各地で積雪が急増、青森県の酸ケ湯では今季初めて4メートルを超えました。

 南の島も雪景色です。

 観光客:「常夏かなと思って来たら、こんなに積雪なのでびっくりして、でも喜んでいる」

 雪化粧をまとったのは、東京・大島町の三原山です。赤く咲き始めたツバキに雪が積もる景色が広がります。未明から雪が降り始め、夜が明けると一面、雪景色となりました。黒潮の影響で、年間を通じて温暖な気候に恵まれる伊豆大島。実は今季、7回の降雪を観測しています。

 ホテル白岩・白井岩仁社長:「午前7時前に結構、降った。大島としては結構、降った」

 風の轟音(ごうおん)とともに、雪が真横に吹き付ける秋田市。梅の取材に来た取材班は吹雪の現場に遭遇しました。

 日本列島の上空には1年でも数回レベルの強い寒気が流れ込み、青森では一時、大雪警報が出されました。

 酸ケ湯温泉旅館・高田新太郎さん:「(Q.外の様子は?)ちょっと待って下さい。屋根の上に積もっている。融雪の水の上に雪がずっとたまっている」

 青森県にある酸ケ湯温泉。今季、全国で初めて積雪が4メートルを超えました。屋根の雪がどんどん落ちてくる様子が捉えられています。雪は屋根の高さまで積もっています。先週は止まっている車も見えていましたが、21日朝は視界も悪く、車も雪に埋もれているのが分かります。

 酸ケ湯温泉旅館・高田新太郎さん:「対向車からのもらい事故とかあるので、周りの車にも注意した方がいい」

 その事故が相次ぐ現場をカメラが捉えました。関越道を新潟へ移動していた取材班。群馬県で事故現場に遭遇。車はさらに北へ、新潟に入ると視界が変わります。

 新潟県でも事故が起きていました。積雪で滑ったとみられるトラックが中央分離帯に衝突。その現場を先頭に、長い車の列が見えます。この事故の影響で一時、通行止めも発生しました。新潟を走る大動脈だけに影響は甚大です。

 薬品を配送する人:「十日町に配達で向かっていたけど下道で行くしかない」「(Q.間に合う?)厳しいかも。情報仕入れてから出ればよかった」

 生活に深刻な影響がある人もいます。新潟県の寺泊漁港。現在は南蛮エビなどの底引き漁の時期です。ただ、この風や雪の影響で漁に出られない日が続きます。

 寺泊漁業協同組合・青木仁夫副組合長:「きょうで4、5日(漁に)出ていない。なかなか厳しい2月になった」

 佐渡島近くまで漁に出るため、天候には細心の注意を払わなければならず、収入に直結する状況です。

 寺泊漁業協同組合・青木仁夫副組合長:「冬はもう大変です。(漁に)出た日が勝負。なるべく魚を取るように。そういう時期なので、魚も需要があるのになかなか取れない」

 北海道も雪が強まりました。北海道西部にある積丹半島。北海道有数のウニの漁場として知られます。夏は青く透き通る「積丹ブルー」が広がる海。北海道とは思えない南国の景色が広がります。ただ、21日は除雪が追い付かず、神威岬へ向かう道は通行止めとなっています。すし店ではウニが旬の夏場に比べ、客は10分の1。それでも変わらない忙しさです。

 冨久鮨店主・佐々木毅一さん:「けさもそうだったんですけど、もう雪がすごく多くて、私たち冬のほとんどメインの仕事というのは、もう…店開けて雪、雪をかいている間にお客さんの対応をする」

 富山市では冬が去り、春が訪れる今だからこその景色も。白く舞う雪のなかで咲き誇る梅。

 金沢市でも雪と梅のコラボレーションが人々の目を癒します。

 観光客:「思わず写真、撮ってしまいました」「すごくきれいですね」

 東京も北風が冷たい一日でした。

 札幌から観光に来た中国人留学生:「私たちは札幌から来て、札幌と同じくらいの寒さを感じます」

 東北では22日夕方までに50センチの雪が予想され、都心も厳しい寒さが続く予想です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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