北朝鮮“ミサイル基地”を分析 数年で様変わり…施設から2本の道路“地下格納庫”か(2023年2月21日)

北朝鮮“ミサイル基地”を分析 数年で様変わり…施設から2本の道路“地下格納庫”か(2023年2月21日)

北朝鮮“ミサイル基地”を分析 数年で様変わり…施設から2本の道路“地下格納庫”か(2023年2月21日)

 北朝鮮は20日、短距離弾道ミサイルを2発、日本海に向けて発射しました。平壌の基地に注目。衛星画像を解析すると、着々と軍事力を強化する様子が見えてきました。

■国連安保理が“緊急会合” 北朝鮮への対応協議

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会の緊急会合が、21日午前5時ごろから始まりました。

 会合では、北朝鮮への対応について協議されるということです。

 朝鮮中央テレビ:「朝鮮人民軍西部前線長距離砲兵部隊が20日朝7時、放射砲射撃訓練を行いました」

 20日、短距離弾道ミサイル合わせて2発を、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に発射した北朝鮮。

 18日にも、ICBM=大陸間弾道ミサイル級1発を発射していて、米韓の合同演習に対する反発の意思を示したものとみられます。

 軍事的行動を活発化させている北朝鮮。その内部では今、何が起きているのでしょうか?

■数年で様変わり 2本の道路“地下格納庫”か

 専門家とともに衛星画像を分析したところ、ある変化が見て取れました。

 東京大学先端研・山口亮特任助教:「ここは元々何もなかった。ここ数年で、この色に変わったので、おそらくコンクリートか何かで頑丈な表面を作った」

 コンクリートか何かで固められたとみられるエリア。衛星画像を遡ってみると、以前は緑が生い茂っていましたが、ここ数年で開発が行われ、大きく様変わりしたことが分かります。

 山口氏によりますと、この場所から18日のミサイルが発射されたと推測されるというのです。

 しかも、この場所、北朝鮮のメインターミナルである平壌国際空港の滑走路の間にあります。

 山口特任助教:「北朝鮮は、日本のように航空機があまり出入りしていない。一日1便か2便など、それくらいで。しかも今、新型コロナでほぼ動いていない。そうなると(ミサイル発射は)そこまで支障が出ない」

 衛星画像から分かる変化は他にも…。

 山口特任助教:「ミサイル(格納)施設から2本の道路みたいなものがあり、トンネルらしき入り口につながっている。(道が)丘の中に入っているので、おそらくこの辺りに“地下ミサイル格納庫”。いざ発射となると、運び出して、道路や誘導路で移動させて発射させる」

 ミサイル発射基地は、北朝鮮の各地につくられていて、有事の際は複数の施設から発射できるといいます。

■与正氏「太平洋を射撃場に」 専門家“脅迫ではなく予告”

 金総書記の妹・与正(ヨジョン)氏:「太平洋を我々の射撃場に活用する頻度は、アメリカ軍の行動次第」

 20日、米韓の出方次第では、日本列島を飛び越え、太平洋にミサイルを撃つことを示唆した金総書記の妹・与正氏。この発言について、山口氏は…。

 山口特任助教:「金与正氏の発言は、脅迫ではなく予告。今年から来年にかけ、中距離、大陸間弾道ミサイルの発射を行うとみられる」

(「グッド!モーニング」2023年2月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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