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【北朝鮮ミサイル】「超大型ロケット砲」2発発射 韓国6年ぶりに「北朝鮮政権は敵」(2023年2月20日)
20日朝、再び日本海に向けてミサイル2発を発射した北朝鮮。挑発行為を繰り返す背景には韓国と関係悪化が指摘されています。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は国防白書で6年ぶりに北朝鮮政権を「敵」と記述するなど南北間の緊張感が高まっています。
北朝鮮が「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル。発射直後に早速、メディアを通じて2発の射撃訓練を行ったと発表しました。
北朝鮮は18日に発射したとするICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星15」の映像も公開。アメリカの出方次第で、次は日本を飛び越えて太平洋に落とす事も示唆しました。
韓国では先週、尹政権で初となる2022年版の「国防白書」を公表し、「金正恩」と肩書を取って呼び捨てにしたうえで、ミサイル発射実験などを繰り返す北朝鮮を「我々の敵」と表現。
それまでの文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮との関係構築を最優先に終始、親北朝鮮の姿勢を取ってきました。
北朝鮮・金正恩委員長(当時):「きょうのような歴史的な日にお会いできて、文大統領がここまで迎えに来て下さったことに、本当に感動しました」
韓国・文在寅大統領(当時):「ここまで来ることができたのは金委員長の勇断があったからだと思います」
北朝鮮・金正恩委員長(当時):「いえ、そんなことはないです」
韓国・文在寅大統領(当時):「あなたがこの歴史的な日を作りました」
北朝鮮・金正恩委員長(当時):「お会いできてうれしいです」
文氏は去年、任期が終わる間際にも金総書記と親書を交換し、その際に金総書記から「最後まで民族の大義のために尽くしてきた」などと、ねぎらいの言葉がつづられていたそうです。
一方、その文氏から政権を継いだ尹大統領。
韓国・尹錫悦大統領:「国民が安心して暮らせるよう、韓国、アメリカ、日本の安全保障の連携などを通じ、圧倒的な力をもって北朝鮮への抑止力を強化していきます」
北朝鮮に対し、厳しい姿勢の尹政権。北朝鮮側も、より一層、態度を硬化させていきます。
金正恩総書記(去年7月戦勝記念日式典にて):「我々の軍事力を無力化させようなどと思っているのなら、とんでもない過ちだ。そんな危険な試みは強力な武力によって潰され、尹政権と韓国の軍隊は全滅することになるだろう」
テレビ朝日ソウル支局の河村記者によりますと、北朝鮮に対する両政権の政策は対照的だと言います。
ソウル支局・河村聡記者:「特に前政権との違いが際立っているのは北朝鮮がミサイルを発射した後の対応。米軍と合同でのミサイル発射や飛行訓練といった報復措置が去年から繰り返し行われています。20日の発射に対しても何らかの報復措置が。しばらくは報復合戦が続く可能性があります」
ソウル市民:「ミサイルは脅威です。韓国も対処しなければならない」「今の政権がうまく対応できるかどうか、ウクライナとロシアも戦争が続いているので不安な気持ちです」
緊張の度合いが高まる南北関係。朝鮮半島情勢の今後の見通しはどうなるのでしょうか。
ソウル支局・河村聡記者:「長期的に見ても、来月には野外機動訓練を含む過去最大規模の米韓合同軍事演習が予定されている。4月には故金日成主席の誕生日など北朝鮮の記念日を控え、少なくとも今後、数カ月間は緊張状態が続くとみられる」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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