同性愛を「偽りの愛」LGBTを「非常に調子に乗る」と表現…旧統一教会 地方議員に何を? 検証第16弾【報道特集】|TBS NEWS DIG

同性愛を「偽りの愛」LGBTを「非常に調子に乗る」と表現…旧統一教会 地方議員に何を? 検証第16弾【報道特集】|TBS NEWS DIG

同性愛を「偽りの愛」LGBTを「非常に調子に乗る」と表現…旧統一教会 地方議員に何を? 検証第16弾【報道特集】|TBS NEWS DIG

岸田総理の秘書官更迭で見え隠れする政権のLGBTへの“無理解”。同性婚などに反対する旧統一教会は、地方から草の根で反LGBT運動を展開してきました。その手法とは・・・

■「お手紙付きの本が送られてきたんです」

教団の関連団体、平和大使協議会の内部資料には、目標として「家庭強化のための条例・基本法の制定」が記されていた。教団は各地で草の根運動を展開。

2017年以降、全国34の自治体から国に「家庭教育支援法」の制定を求める意見書が提出された。

さらに文鮮明氏は信者らに対し…。

文鮮明氏
「一番近い問題は家庭崩壊と青少年のゲイだ」
「ホモという現象は偽りの愛であり、それ自体はない」

家庭を崩壊させるとして、LGBTなどのカップルを婚姻相当と認めるパートナーシップ制度や、同性婚などに全国各地で反対する活動をしてきた。

3月から「パートナーシップ宣言制度」の運用が始まる富山県でも…。

自民党の富山県議で、産婦人科の医師でもある種部恭子氏。
2021年から、県に制度の創設を求めてきたが…。

平和連合富山県本部から、LGBTに反対する本と、手紙が自宅に届いたという。

届いた手紙
「同条例が導入されれば、富山県で生活する方々にも影響」
「なんらの危険性や不安・懸念があってはなりません」

種部県議
「何が危険なんだろう。よくわかんないね」

さらに、2022年1月。国際勝共連合幹部の青津和代氏が、自民党・富山市議会の勉強会に招かれていた。そこで青津氏が使った資料には「同性愛は心理的障害」「親の誤った性役割などが原因で、後天的に同性愛になる」と書かれていた。

その根拠として、科学雑誌に掲載された論文や研究発表が挙げられている。
しかし…。

種部県議
「(資料は)“これは科学的に証明されている”というような、書き方されているんですね」
「私は医師なので科学論文を調べるし、この中に書かれていることが、全部エビデンスが
あるのかどうかと思って、この元の論文読みました」
「(青津氏の資料の)結論は嘘ですよね。科学的エビデンスは全くない」

青津氏の資料は「性的指向は変化する」「同性愛を決定する遺伝子はない」などと断言しているが、元の論文の結論を歪めて引用しているという。

種部県議
「ミスリードだと思いますね。最後に結論がもう書いてある」

『同性パートナーシップ制度の拡大に歯止めをかける』というのが言いたいことなんだろうと。そのために“都合のいいところは抜いてくる”と」

「でもどんな論文もそうですけれど、“途中の都合のいいところだけ抜く”ということは、
してはいけないこと。最後の結論に意味があるわけだから」

また種部県議らパートナーシップ制度の推進派に対して…。

種部県議
「推進派の意図と目的っていうところに“社会革命”とか書いてあるんですよ。そんなこと全然思ってないし」

「日本にある制度の中から外れていた人たちに『そういう権限を持たせてあげるといいよね』という話だと思うんですけど。なぜ反対するか分からない」

■「ここまで執拗に…」「何かがないと、あそこまで反対をしない」

沖縄県宜野湾市、3年前に“多様性などを尊重する”条例案が議会で否決されていた。背景に何があったのか。

松川正則市長が市議会に提出したのは「男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例案」

「性別等による人権侵害の禁止」を掲げ、「性自認」「性的指向」と言った文言が並ぶ。だがこの条例案は自民系の与党会派の反対多数で否決された。

賛成の立場だった野党会派の桃原功市議は…。

宜野湾市 桃原功市議
「性の多様性であったり、あるいはヘイトスピーチの禁止とか。非常に歓迎する内容であったので、本会議に臨んだんですけど、蓋を開けてみたら、松川市長を応援する与党議員から多くの反対が出てきた」

自民党から推薦を受けて当選した松川市長が出した条例案を、自民系会派が全員反対することに、異様さを感じたという。

これを受け2021年、タイトルから「多様性」といった文言が消され、「男女共同参画推進条例」として可決。「性的指向」「ヘイトスピーチの禁止」といった内容も削除された。

桃原市議
「後退した条例になっていると認識している。基本的に同様の条例は(他自治体で)通っている。それをここまで執拗に反対するのかなと。何かがないと、あそこまで反対をしないわけでしょうから」

実は条例案否決の前の年、宜野湾市内の公民館で教団の関連イベントがおこなわれていた。
「希望の家庭講演会」と題された集会。そこでは・・・。

■LGBTを「非常に調子に乗る」と表現

教団関係者
「世界平和統一家庭連合の運動は大きく、真の家庭運動、そして世界平和運動の2つの立場を中心として行っているんですね」

主催者が教団の活動をアピールしたこの集会、当時の宜野湾市議会議長の上地安之氏をはじめ、後に条例案に反対する3人の市議も参加していた。

教団関係者は、LGBT条例などへの反対を強く訴えていた。

教団関係者
「やはり家庭を作っていくにおいて、さまざまな…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230218-6068829)

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